フェイジョアは一見トロピカルな熱帯果樹のようですが、耐寒性が結構あるようでミカンが栽培できるような地域なら冬も屋外に置いておけます。
このページでは、我が家で育てている品種と栽培方法のメモをまとめておきます。
フェイジョアは冬でも葉が落ちない常緑樹であり、目立った害虫も付きません。花も可愛くてきれいです。
実も売っているのを見かけたことが無いので、食べてみたい方は育てるしかないんじゃないでしょうか。
栽培は難しくないですが、我が家では鉢植え栽培なのであまり木が大きくなっていません。
ひょろ長く育つので強風でよく倒れてしまいます。地植えにして生垣のように育ててみたいですね。
育てている品種
私の家で育てている品種を紹介します。実をつけるのには2品種以上必要なので、下記の4品種+αを植えています。
- クーリッジ
- アポロ
- パインジェム
- マンモスかトライアンフ(タグが消え落ちて判らなくなってしまった…)
- 実生?(挿し木)
品種物のフェイジョアは通常接木苗で売られています。接木から下の部分から枝が伸びてくることがあり、これを「ひこばえ」といいます。
接木から下の部分は「台木」と言い、一般的に種から育った実生苗など野性味の強い根を持った苗が使われます。(柑橘など、病気に強い特殊な台木用の品種をつかうことがあるようですが、フェイジョアはそこまで栽培技術が発達していないんじゃないか…)
ひこばえを放っておくと、本来の品種ではない部分が大きくなって栄養を取られてしまいます。
なので見つけ次第切り取るんですが、興味本位で挿し木をしたところ根がでたので受粉木として育てています。
花は咲きますが実は今のところ付いていません。
実の色はずっと緑色なので、収穫のタイミングがわかり難いですが、熟すと自然に落果するのでそれを拾う感じで収穫しています。
ただし、近くに置いていると品種が混ざってよくわからなくなる問題があります。
品種がわからなくなっているので、形からの推測ですが、パインジェムとアポロは美味しいと思います。正直微妙な味のもの(あまり酸味を感じない)もあります。
栽培方法メモ
自分用として月別の栽培管理スケジュールをまとめておきます。
月 | 実の管理 | 枝の管理 | 施肥・防除 |
1 | |||
2 | |||
3 | 植え付け、整枝・剪定 | 即効性化成肥料・石灰 | |
4 | 植え付け、整枝・剪定 | ||
5 | |||
6 | 開花・人工授粉 | ||
7 | 開花・人工授粉 | ||
8 | 摘果 | ||
9 | |||
10 | 収穫(自然落果) | 植え付け(暖地) | |
11 | 収穫(自然落果) | 植え付け(暖地) | 即効性化成肥料(収穫後) |
12 | 有機質肥料 |
剪定について
フェイジョアは、前の年に伸びた枝の先端2~3芽に花芽がつく修正があるようです。
先端を全て剪定すると花と実が付かなくなってしまうので、長すぎる枝を切り戻したり、混んでいる部分を間引くように剪定する必要があります。
地植えで生垣のように仕立てたい場合は悩ましいですね。
我が家の様に鉢植え栽培の場合は、ひょろ長く枝が伸びてしまいがちなので、実を1年諦めて切り戻すか悩ましいところです。
(欲張って実を選んでも、風で鉢がこけて結局枝が折れることもあります)
開花・人工授粉
花びらが肉厚なかわいい花が咲きます。先端の長い1本がめしべで、その周りに花粉の付いたおしべがあります。
1本で実をつける品種もありますが、受粉率を高めるため、他の品種のおしべをちぎってめしべにこすり付けて人工授粉をしてます。
咲いて時間がたったり、雨が降ったりするとおしべの花粉が無くなっているものも有るので注意!
写真で見るフェイジョアの栽培記録
栽培記録として写真を載せておきます。ストックフォトのリンク(私の写真)になってます。
フェイジョアの花。この花は食べられるらしいですが、わたしは食べたことはありません。
8月初旬のフェイジョアの若い実です。
10月末の収穫間際の実です。だいぶ大きくなりましたが、熟れても色は変わりません。
同じく10月末の未です。パンパンに大きくなっていますね。
そろそろ自然落果して収穫です。
収穫したフェイジョアの実。
自然落果したものを拾ってしばらく追熟させます。
熟れたフェイジョアの実の断面画像。
フェイジョアの基本情報
英語名:Feijoa、Pineapple guava
タイプ:常緑低木、フトモモ科
樹高:2.5m~3m
自生地:ウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部
※ニュージーランドにて品種改良されたそうです。