LogicoolのトラックボールマウスM570tを修理してみた

ロジクールのトラックボールマウスM570t修理 分解・修理
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長年使ったロジクールのトラックボールマウス、M570tがチャタリングするようになったので、分解してマイクロスイッチを交換してみました。

内容を覚え書きとしてまとめておきます。

トラックボールマウスM570t外観

基本的には以前修理記事を書いた、ロジクールのワイヤレスマウス(M510)のマイクロスイッチを交換した内容と似ています。

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分解方法

使い込んでいるため、裏面のゴムも一部無くなっています。
ゴムの下にネジがあります。

トラックボールマウスM570t裏面

ネジは下記の写真の様に5か所あります。
ゴムの下に3本、電池BOXの中(シールで隠れているところ、電池マークの下あたり)にも1本あるので注意。

ネジはトルクスネジになっています。

トラックボールマウスM570t:裏面ネジ位置

カバーが外れました。
※長年のゴミが貯まっていたので見せられる程度に掃除しています。

トラックボールマウスM570t:内部

基板部分のアップ
基板はネジ4本で固定されています。

M570t基板部分のアップ

制御用のIC?

M570t:基板部分アップ2

今回交換するマイクロスイッチは左ボタン側です。
進む・戻るボタンが別基板で上に付いているため、邪魔なので外します。

M570t:交換するマイクロスイッチ

基板を外す前に、トラックボールのボールが入る部分を外しておきます。
フラットケーブルのコネクタの茶色い部分を上に押し上げてから、ケーブルを引っ張ると外れました。

M570t:トラックボールハウジング
M570t:トラックボール用のフラットケーブルコネクタ

ネジを全部外して、基板を取り外しました。

M570t:基板単品

基板裏面

M570t:基板裏面

電源スイッチ周辺。
こちら側のマイクロスイッチは右ボタン用なので、外しません。(間違えて外しそうになりました)

M570t:基板単品、電源スイッチ

基板裏面にも、ICがあります。
Nordic Semiconductor製の無線IC:NRF24L01のようです。

その付近に今回交換する左ボタン用のマイクロスイッチがあります。

M570t:基板単品、IC周辺のアップ
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マイクロスイッチの交換

今回交換するマイクロスイッチの写真です。
オムロンのD2FC-F-7Nが使われています。
以前修理したロジクールのマウスM510と同じ形名ですね。

M570t:基板単品、交換するマイクロスイッチ

今回交換に使った半田ごて(太洋電機産業のPX-280)と新調した吸い取り器(ENGINEER SS-02)

半田ごてとはんだ吸い取り器

しかし、マイクロスイッチのリードが太いため、吸い取り器だけでは外せませんでした。

なので「マイクロスイッチを万力で固定し、裏面の3箇所のはんだを溶かしながら、基板を少しづつ引っ張る」という方法で外しました。(力業)
※加熱が不十分で無理に力を加えると基板パターンを破損するかもしれないので注意!

外した後はスルーホールに新しいマイクロスイッチが取り付けられるように、吸い取り器ではんだを取り除きます。
このやり方なら、吸い取り線でも別に良かったかも。

マイクロスイッチ取り外し後

新旧のマイクロスイッチの外観比較。

今回は、同じくオムロン製のD2F-01F(動作に必要な力0.74Nのタイプ)を秋月電子で購入しました。
※これ単品だけ買う場合は、共立エレショップの方がメール便が使えるので便利です。

新旧のマイクロスイッチ比較1
新旧のマイクロスイッチ比較2

マイクロスイッチ交換後の状態。

マイクロスイッチ交換後の基板

まとめ

ロジクールのトラックボールマウス、M570tの左クリックボタンがチャタリングするようになったので、分解してマイクロスイッチを交換してみました。

結果は成功で、チャタリングは無くなり快適に使えています。これでまだまだ使い続けられそうです。

※分解修理は自己責任でよろしくお願いします。

参考リンク

今回使用した半田ごて:太洋電機産業(goot)のPX-280
ちょっと持ち手が太いのが玉にキズですが、温調機能と加熱が速くて快適です。

はんだ吸い取り器:ENGINEER SS-02
金属筐体の質感が良い感じです。
吸い取り部がシリコンチューブになっているので吸いやすいです。

はんだ吸い取り線
今回の作業では、吸い取り線で十分だったと思います。
スルーホールやパッドのお掃除の用途にも、はんだ吸取り線は持っていた方が良いと思います。

持っていると便利な特殊ドライバーセット

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