古本を触ると体中がかゆくなる。もしかして自分、ダニアレルギーかも?
ということで、断捨離もかねて集めてきた本を裁断→ドキュメントスキャナでスキャンしてPDFにしています。
長年愛用していたドキュメントスキャナ ScanSnap S1500ですが、最近給紙の調子が悪いなと思って確認したところ、フィードローラーが加水分解していました。
自炊ブームに乗って2009年に購入し、途中何年か実家に眠らせたりもしましたが、かなり長期間使ってきました。
フィードローラーの加水分解は経年劣化でよくある症状のようで、分解して交換できる互換品のパーツがAmazonで売っています。
修理も考えましたが、今回は新しいEPSON DS-531というドキュメントスキャナを購入してみました。
ScanSnap S1500の加水分解
下記が加水分解しているフィードローラーの写真です。
交換用のフィードローラー(メーカー純正ではないです)も売っていますが、交換するにはかなり分解と手間が必要なようです。
ScanSnap S1500とEPSON DS-531の比較
これまで使っていたScanSnap S1500と、今回購入したEPSON DS-531を並べて置いた写真です。
ScanSnap S1500の方がスリムでスマートな外観ですね。
EPSON DS-531に決めた理由
EPSONのDS-531に決めた理由は下記になります。
・シンプルな機能で安価
ScanSnapの新型や、EPSONの上位モデルには、Wi-Fiとクラウドへの自動アップロード機能がありますが、自分の用途的にはいらないかな。と考えています。
・速度は実用十分
解像度300dpi以下では、ScanSnap S1500より高速です。(35枚/分)
解像度を400dpi以上に上げるとスキャン速度が半分近く遅くなりますが、スキャンするまでの下準備や、買ってから気が付きましたがOCR処理の方が時間がかかるので、問題なしです。
速度比較動画をUPしておきます。(いずれも標準の速度です。)
ScanSnap S1500
EPSON DS-531(300dpi)
・超音波重送検知あり
重送検知でスキャンミスを防ぐことができます。安価なモデルですがドキュメントスキャナの基本的な機能は不足ありません。
・解像度設定が細かくできる
解像度(dpi)や画質・圧縮率の設定を細かく調整できます。
ScanSnap S1500のソフトより調整できる項目が多いです。まだ自分の最適値は模索中ですが。
スキャン条件設定例
本のスキャン条件
自分の良く使用している設定条件を覚え書きとしてUPしておきます。
本をスキャンしてOCR処理し、検索可能なPDFにすることを想定しています。
速度は落ちますが、OCR精度を優先してスキャン解像度は400dpiにしています。
カラー/グレーは自動判定です。
グレーのみでスキャンしたい場合も、ジョブをコピーして別名で保存することで使い分けることができます。
下記のように画質などを詳細に設定できます。(全部試せていないのでベストかは分からないですが)
解像度を上げたかわりに、ファイルサイズを抑えるため、画像の圧縮レベルは少し高めにしています。
黄ばんだ本のスキャン条件
古く黄ばんだ本をカラーでスキャンする場合は、下記のように背景除去を「強」にしてスキャンするといい感じになります。
最近は古いトランジスタ技術SPECIALを中古で買ってコンプリートを目指しています。
現在:33冊/全166冊(19.9%)
断捨離のため、新品で買ったものもスキャンしていますが…
DS-531の気になるところ
センサーがCISになる ⇒問題なし
ScanSnap S1500はセンサーがCCDでしたが、EPSON DS-531はCISセンサーになります。
ScanSnapの新型など、他社品も大抵CISセンサーになるようです。
自分の古い知識では、画質はCCDの方が良くて、CISセンサーは安物のスキャナーに採用されているイメージがあります。
また、CISセンサーはスキャンした時に少し浮いているだけでピントが合わなくなるイメージですが、ドキュメントスキャナは密着して読み取るので気にしなくて良いのでしょうか。
実際のスキャンした画質は、S1500と比較してそんなに不満はないです。圧縮率やコントラスト設定が細かくできるので納得いくまで調整できそうです。
検索可能なPDF(OCR)が保存に時間がかかる
ScanSnap S1500は、付属のソフトで後からまとめてOCRをかけたり、バックグラウンドでOCR処理をしてくれる機能がありましたが、EPSON DS-531付属のソフト「Document Capture Pro」では保存時に処理することしかできないようです。
OCR処理中のCPU使用率を見ると、マルチコアに対応していないような挙動です。一枚一秒程度の処理時間ですが、300ページの本だと5分近くかかる計算になるので、地味に時間を取られます。
スキャンが速いのにもったいないですね。
Acrobat Readerで前回読んだ箇所から続きで開くような設定にしても、なぜか適応されず初めのページからになってしまう ⇒一応解決
Acrobat Readerで読んでいた場所を保存して、次回開いた時に続きから読む設定は下記になります。
※「文章を再び開くときに前回のビュー設定を復元」をチェック
この設定を使うかどうかですが、本などの読み物の場合は読んでいた場所の続きからになると便利ですね。
ところが、DS-531でスキャンしたファイルにDocument Capture ProでOCR処理をかける(検索可能なPDFで保存)と、なぜか適応されず初めのページからになってしまう現象が発生しました。
ScanSnapで作成したPDFなどだと、ちゃんと途中からになります。
色々ためしたところ、フリーのPDF編集ソフト「CubePDF Utility」で開いてページを入れ替えるなど触ってから保存し直すと、前回読んだ箇所から続きで開けるようになりました。
ひと手間掛かりますが一応解決しました。PDFの保存時の設定に何かあるんでしょうかね~
EPSON DS-531のフィードローラー
ScanSnapでダメになったローラーはエプソンではどんな感じか?見てみました。
素材は似たような感じなので、将来的にまた加水分解するかもしれません。
10年は持って欲しいな~
まとめ
長年使っていたドキュメントスキャナScanSnap S1500のフィードローラーが加水分解してオシャカになったので、EPSON DS-531に買い替えてみました。
OCR周りで少し気になる点はありましたが、おおむね満足しています。
これで引き続き本の電子化が進められそうです。
加水分解したScanSnap S1500ですが、ハードオフに持ち込んだところ、1000円で買い取ってもらえました。
だれか猛者に修理して使ってもらえるといいな。
参考リンク
今回購入したドキュメントスキャナ:EPSON DS-531
裁断機は下記の様なものを使っています。
(10年以上前に買ったので全く同じものは見つからず)