ALC内蔵マイクアンプIC NJM2783Vの評価基板を作ってみた

ALC内蔵マイクアンプIC、NJM2783Vの評価基板 自作基板
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秋月電子で売っているマイクアンプIC、NJM2783Vで遊びたい。

ということで、NJM2783Vを勝手に評価する基板を作ってみました。

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NJM2783Vについて

NJM2783Vは、日清紡マイクロデバイス(旧:新日本無線)製のマイクアンプICです。

バッファアンプと、過大入力による信号ひずみを抑制するALC(Auto Level Control)機能を持っています。

【主な仕様】

電源電圧:2.7V~13V
チャンネル数:1(モノラル)
ALC(Auto Level Control)機能搭載
ゲイン切り替え機能あり:0dB/+20dB選択可能
パッケージ外形: SSOP14(0.65mmピッチ)

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回路図

回路図は下記になります。

基本は、データシートの回路図の通りです。

マイクアンプIC NJM2783V評価基板回路図

ECM用のローノイズ電源として、トラ技に載っていたマイクロフォン用のバイアス電源回路を参考にして入れてみました。

トランジスタによるリプルフィルタにより、EMCに印加する電源のノイズを除去する回路です。

・JFETは定電流源として使用し、2個のLEDの電圧降下で約3.6Vを生成しています。トランジスタQ1のVBEを引いて、ECMの電源電圧は約3Vになります。

念のため、LTSpiceによるシミュレーションでの確認結果をのせておきます。

マイクロフォン用のバイアス電源回路のシミュレーション

緑色の波形:電源電圧9Vに意地悪として0.2Vpp、1kHzのリプル電圧を重畳してみました。
赤色の波形がEMC電源出力で、約3.1V、リプル電圧はほぼ消えています。
水色の波形はEMCのマイク出力です。(60Hzの信号出力)

EMCの等価回路は下記を参考にさせてもらいました。

・回路図左下の破線で囲っている部分は、FETレスのECMを使用する場合の回路です。
 具体的には、秋月電子で売っている「フォーリーフ製UEB-1450-OC056」を想定しています。

秋月電子で買うと、セットで使用するFET 2SK1109もサービスで付属しているようです。
これも試してみたいと思い、基板に入れてみました。

・RV1はゲイン設定用のボリュームです。

・JP1のジャンパピンでも、ゲイン0dB/+20dBが選択できます。

・JP2のジャンパピンは、ALC機能のON/OFF切り替え用です。
 R2の抵抗値でリミット感度を設定できるようですが、データシート記載の47kΩとしています。

・コンデンサC6の容量でリカバリ時間が設定できるようです。
 ここでは、データシート記載の1μFとしています。

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部品リスト

部品リストは下記になります。

品名参照名数量数値・仕様規格・フットプリント
マイクアンプICU11NJM2783V
マイクアンプIC
SSOP-14 P0.65mm
秋月電子:114608
NPNトランジスタQ112SC1815TO-92
NPNトランジスタ(ECB)
秋月電子:106477
Nch-JFETQ212SK30
または
2SK2881など
TO-92
Nch-JFET(SGD配列)
定電流回路用、IDSSで定電流値が決まります。
秋月電子:116549(2SK2881-T112-E)
LEDD1,D22赤色LEDLED φ5.0mm
VF×2でECM用電圧を生成、お好みで
秋月電子:101318
抵抗R112.2kΩアキシャルリード
(DIN0207)P10.16mm
1/4Wサイズ
抵抗R2,R3247kΩ※R2はリミット感度設定抵抗
アキシャルリード
(DIN0207)P10.16mm
1/4Wサイズ
抵抗R41330Ωアキシャルリード
(DIN0207)P10.16mm
1/4Wサイズ
半固定抵抗RV11ゲイン設定用
10kΩ
Bourns_3296W 垂直タイプ
秋月電子:100975
もしくは、パネル取り付けの可変抵抗
コンデンサC1,C220.1μFフィルムコンデンサ
L9.0mm_W5.0mm_P5-7.5mm
秋月電子:105332など
コンデンサC3,C1120.47μFカップリングコンデンサ
フィルムコンデンサ
L9.0mm_W6.4mm_P5-7.5mm
秋月電子:109791など
コンデンサC51100μF電解コンデンサ
直径:6.3mm、ピッチ2.5mm
秋月電子:102724など
コンデンサC6,C921μF※C6はリカバリ時間設定用
フィルムコンデンサ
L9.0mm_W6.4mm_P5-7.5mm
秋月電子:109792など
コンデンサC4,C7,C8310μF電解コンデンサ
直径:5mm、ピッチ2.5mm
秋月電子:117897
コンデンサC10,C1224.7μFカップリングコンデンサ
電解コンデンサ:ピッチ5mmに加工
秋月電子:130140(無極性品)など
または、チップコンデンサ4532サイズ
薄膜高分子積層コンデンサー(PMLCAP)
秋月電子:108056など※セレブ用
コンデンサC1310.1μFチップ積層セラミックコンデンサ
1608サイズ
秋月電子:116143
リセッタブル
ヒューズ
F11MF-RX030など
(Bourns)
0.3A、0.6Aで遮断、耐圧72V
秋月電子:113076
ピンヘッダJ11ECM(マイク)接続端子
2pin、2.54mmピッチ
2.54mmピッチピンヘッダ
1列×40(折って使う前提)
秋月電子:100167 ECM(マイク)は
下記などを想定
秋月電子:108181、117506
ピンヘッダJ21信号出力端子
2pin、2.54mmピッチ
2.54mmピッチピンヘッダ
1列×40(折って使う前提)
秋月電子:100167
ピンヘッダJ31電源入力端子
2pin、2.54mmピッチ
2.54mmピッチピンヘッダ
1列×40(折って使う前提)
秋月電子:100167
ピンヘッダJP11GAIN切り替え用
ジャンパ
3pin、2.54mmピッチ
2.54mmピッチピンヘッダ
1列×40(折って使う前提)
秋月電子:100167
+ジャンパピン
秋月電子:103687
ピンヘッダJP21ALCのON/OFF切替
ジャンパ
3pin、2.54mmピッチ
2.54mmピッチピンヘッダ
1列×40(折って使う前提)
秋月電子:100167
+ジャンパピン
秋月電子:103687
テストピンTP11テストポイント
Mic_IN
NJM2783Vへの入力電圧
スルーホール径φ1
秋月電子:107588(赤色)
テストピンTP21テストポイント
GND
スルーホール径φ1
秋月電子:107591(黒色)
↓FETレスECM用
ピンヘッダJP3,JP42FETレスECM
使用時にショート
FETレスECM使用時にショートする。
下記Q3、R5、J4を実装する。
また、R1は未実装とすること。
Nch-JFETQ312SK1109
ECMインピーダンス
変換用Nch J-FET
SOT-23(リードが長い形状)
秋月電子:117648
抵抗R5110kΩアキシャルリード
(DIN0207)P10.16mm
1/4Wサイズ
ピンヘッダJ41FETレスECM用接続端子
2pin、2.54mmピッチ
2.54mmピッチピンヘッダ
1列×40(折って使う前提)
秋月電子:100167 FETレスECMは、
UEB-1450-OC056 (フォーリーフ製)を想定
秋月電子:113633

電解コンデンサC4の容量は、回路図では4.7μFでしたが、表では10μFとしています。
多少容量が増えても影響無さそうなのと、使用部品の種類を減らす目的です。

KiCADで基板設計

今回も、フリーの基板設計ソフト、KiCADを使用して基板設計を行いました。

基板サイズは100mm×50mmです。

基板表面(部品面)

基板パターン:表面

基板裏面(透視図)

基板パターン:裏面

3Dビュー表示

基板表面
部品なし時のイメージです。

3Dビュー表示:表面、部品無し

部品がのった状態のイメージです。(一部モデルが無くのっていませんが・・・)

3Dビュー表示:表面、部品有り

基板裏面(部品無し)

3Dビュー表示:裏面

部品レイアウト図

表側の部品配置図です。

部品レイアウト:表面

裏面には部品はありません。

部品レイアウト:裏面

一旦まとめ

日清紡マイクロデバイス製のマイクアンプIC、NJM2783Vを勝手に評価する基板を作ってみました。

ECM用のローノイズ電源回路と、FETレスECMを使ってみたく、試せるようにしてみました。

現在は基板設計のみですが、これから他案件と合わせて基板メーカーに発注したいと考えています。

また進捗あれば更新します。

参考リンク

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