角型9V電池(006P型電池)は、一般の人はあまり使わないかもしれませんが、私の持っているテスターや、ギター・ベース用のエフェクターなどに良く使われています。
100均で買うのが一番お手頃ですが、100均のアルカリ電池は長期間放置した時の液漏れが怖いです。
角型9Vのマンガン電池があれば優先で買っていましたが、最近見かけないな…と思っていたところ、AmazonでUSB充電式の角型9Vリチウムイオン電池が売っていたので、試しに買ってみました。
購入した電池
今回購入した電池は下記になります。
メーカー:MXBatt
容量:650mAh
満充電後の電圧:8.4V
リチウムイオンバッテリー(リチウムポリマー)、内蔵2セルと取説に記載あります。
パッケージ写真です。
パッケージ開封。
今回買ったものは2個入りのパッケージです。
取扱説明書と、短めの二又の充電ケーブルが付属しています。
充電用のコネクタ端子はUSB-TypeCです。
付属のケーブルで2個同時に充電することが出来るようです。
※ACアダプタは付属していません。
充電してみる
適当なスマホ用のアダプタで充電してみました。
2つの電池が近いので、ショートには十分注意してください。
怖いので、付属のケースの中にいれつつ、USBテスターで充電電流をモニタしています。
一台当たり、220mA程度で充電されています。
※取説には入力:DC5V/2Aと記載ありますが?
充電が完了すると、中のLEDが緑色に変わりました。
結構時間はかかりました(3時間以上?)
満充電時の電圧は、約8.4Vでした。
動作確認
リプル電圧の確認
仕組み的に、中に昇圧DC/DCコンバーターが入っているのかな?
と気になったので、出力電圧にリプル電圧が重畳していないか確認してみます。
100Ωの抵抗を繋いだ時の出力電圧のAC成分をオシロスコープで確認してみました。
とくにリプル電圧は確認出来ませんでした。
オシロスコープのプローブを100Ωでショートした時の波形が下記です。
これと比較してもほぼ同じなので、ノイズのようなものは測定環境とオシロの限界のようです。
アクティブラーニングモジュールをつかって、スペクトラムアナライザ機能で測定してみました。
こちらの結果も、スイッチングノイズのようなものはなさそうです。
この結果と、満充電で8.4Vというスペックから、出力は昇圧DC/DCコンバーターなどは入っておらず、リチウムイオンバッテリーの2セルが直列になったものが出てきているのかな?と予想します。
これはこれで、ノイズレスなので良いかな。と思いました。
放電特性を確認してみる。
100Ωで連続放電させた時のグラフが下記になります。(約80mA)
途中で止めてしまいましたが、100分間放電しても電圧は7.88V程度でした。
徐々に電圧降下してくるので、やはりバッテリー2セルが直接出てきているようです。
測定にはPCに接続できるテスター(サンワ PC7000)を使いました。
追加で時間がある時に、もう少し大電流で最後まで放電させた場合も確認してみたいと思います。
まとめ
Amazonで売っていた、USB充電式の角型9V(006P型)リチウムイオン電池の紹介と動作確認でした。
角型9V電池も充電式の物があれば、電池切れでダイソーに走らなくて良くなるので安心ですね。
しかしこの電池の取扱説明書には、「長期間使用しない場合は30日ごとに1回充電しろ」と気になる文言があります。
自己放電についても確認が必要ですね。(これを長期間テスターに入れっぱなしにするのも怖いなとも思いますが…)
参考リンク
今回買ったもの(決してお勧めしている訳ではありません。取扱注意!)