Amazonで買った中華精密デジタルはかり(スケール)を試してみた【分解あり】

中華製精密デジタルはかり 計測機器
当サイトのリンクにはアフィリエイト広告が含まれています。

普通のキッチンスケールでは測ることのできない、微小な重さを測ることができる中華製の精密デジタルはかりをAmazonで買ってみたので、記事にまとめます。

スポンサーリンク

精密デジタルはかりについて

精密デジタルはかりは、一般的なキッチンスケールが0.1~1g単位での測定に対して、0.001g~0.01gなどより微量な重さを測ることが出来ます。

ちなみに、我が家にあるキッチンスケールは0.5g単位でした。

また、重さだけでなく、個数をカウントするモードがあったりします。
これにより、ネジや電子部品など小さい部品の個数を数えることもできます。

スポンサーリンク

今回購入した製品

今回Amazonで購入したのは、下記の製品です。

デジタルポケットスケール(300g×0.01g)
メーカー:Accuweight
型番:AW255 300g

【仕様】
最大荷重:300g
分解能:0.01g
最小測定重量:0.05g

パッケージ写真

パッケージ表面
パッケージ裏面

パッケージには、形名「IC255 300g」と記載あります。

パッケージ開封

本体写真

蓋を閉じた状態
本体裏面
本体写真
蓋が計量皿になる

本体カバーが計量のためのお皿になるのが賢いなと思いました。

裏面、電池蓋の開封状態

電源は、単4電池2本です。

使用してみる

一円玉で精度の確認

テストのため、新品ならばかなりの精度で1個1gと言われている1円玉を測ってみました。

一円玉測定

使い古しの1円ですが、ジャスト1gです。

一円玉10枚測定

10枚乗せてみたところ、9.99gでした。

鼻うがいの生理食塩水を作ってみる

私は子供のころからの蓄膿症持ちなので、たまに鼻うがいを行っています。

使用している鼻うがいの容器は、300mlの下記のサイナスリンスの物です。

追加の鼻うがい剤も購入できるのですが、高いので自己責任で食塩を薄めて代用しています。

0.9%の生理食塩水を作りたいので、300mlに対し2.7gの食塩を入れたいところですが、従来から持っているキッチンスケールだと0.5g単位でしか測れません。

キッチンスケールで食塩を測定

なので、これまでは約2.5gで毎回作っていました。

少々の誤差は特に問題はありませんが、薄いと鼻にしみたりするといけないので、なるべく精度よく作りたいですね。

※ちなみに、私が初めて鼻うがいをしたときは、ただの水道水を直接使ってしまい、激痛と丸一日以上嗅覚が無くなりました。必ず生理食塩水を使いましょう。

今回買った精密デジタルはかりと比較してみると下の写真のようになりました。
ジャスト2.7gを狙えるため、気持ちが良いですね。

精密デジタルはかりで食塩を測定

電子部品の個数をカウントしてみる

グラム表示だけでなく、部品などの個数をカウントするモードがあるので、試してみました。

今回はフィルムコンデンサの数量を数えてみます。

まず、基準となる重さを測るため、25個・50個・75個・100個いずれかの数で測定したいものを乗せる必要が有ります。

今回は25個乗せてみました。

フィルムコンデンサ25個測定
操作方法

「PCS」ボタンを長押しすると、今乗せている個数を選ぶモードになります。

「CAL」ボタンを押すと、「25」「50」「75」「100」と順番に表示が変わります。

今回は25個なので、「25」を表示させた状態で「PCS」をもう一度押して決定します。

単位がgからPCSに変わり、25個と表示されています。(下記写真)

フィルムコンデンサ25個基準登録

この状態でフィルムコンデンサを追加で乗せたり、減らしたりすると、個数をカウントして表示させることが出来ます。

今回は、全部で在庫118個ということがわかりました。

フィルムコンデンサの個数をカウント

重量バラツキの多いもの(植物のタネなど)は個数の誤差が大きくなると思います。
また、トータルで重量300g以下でないとエラー(オーバーロード)になるので、気をつけましょう。

あまりに軽いものには使えない?

チップセラミックコンデンサの数を数えようとして、25個基準で設定しようとしましたが、エラーになってしまいました。

下記の写真を見ると1個あたり0.01g程度なので、軽すぎるせいかと思います。
基準を50個、100個と増やせばいけるかもしれませんが、数えて乗せるのも大変ですね。

チップセラミックコンデンサを測定

正確な測定のための注意点

水平の出た台の上で使う

このはかりには水平器や高さ調整用の足は付いていませんが、きちんと水平の出た台の上に置いて使う必要があります。

風や振動の無い場所で使う

0.01g単位だと、風の影響などでかんたんに数値が変わってしまいます。
数値が安定しない場合は、箱などで囲ってあげると安定します。

校正機能について

現在は買ったばかりで補正する必要はなさそうですが、キャリブレーション機能も付いているようです。

校正用の分銅を持っていないので、マニュアルを参考にやり方だけメモとして書いておきます。
※実際に試せていないので注意!

校正方法(300g品の場合)

「CAL」ボタンを長押しすると、ディスプレイに「CAL」が表示される。

もう一度「CAL」を押すと「100」と表示されるので、100gの分銅を計量皿の真ん中に乗せる。

「300」と表示されるので、追加で200gの分銅を乗せる。

「PASS」が表示されるまで待って完了。

キャリブレーションで使えそうな分銅はAmazonでも買えるようです。(精度はM2級)

分解してみる

中身がどうなっているか気になったので分解してみることにしました。

裏面のゴム足の下にネジが2本隠されていました。

分解のため裏面のネジを外す

ネジ4本を外すと、カバーが外れました。

配線がマスキングテープで固定されています。

カバーを取り外した状態
電子はかり内部

マスキングテープを取った基板の写真です。
メインのICは丸く基板上で樹脂封入されたタイプでした。(COB実装)

基板部のアップ

計量皿を固定していたネジ2本を外すと、ロードセルが見えました。

計量皿を取り外した状態

ロードセル部の拡大写真
ひずみゲージがシリコンのようなもので固定されています。

計量皿との間に隙間があったためか、ホコリが付いています。

ロードセル部のアップ

ロードセルを外してみました。
アルミの棒の真ん中に穴があけてあり、両面にひずみゲージを貼ってあるようです。
これでひずみ量を測定し、重さを計算しているようです。

ロードセル取り外し
ロードセル取り外し(反対側)

こういうタイプのロードセルは秋月電子でも売ってますね。

基板裏面にロードセル用のアンプICがあるかと思いましたが、ボタンと液晶の配線以外、何もありませんでした。
メインIC一つで全部やっているようです。

基板裏面

液晶とボタン(白い紙とガラス板はバックライト用です)

液晶とボタン周り

まとめ

微小な重さを測ることができる中華製の精密デジタルはかり、Accuweight製AW255 300gをAmazonで買ってみました。

最大300gと、軽いものしか測れませんが、0.01g分解能で重さを測ることが出来ます。
軽い部品や薬品の重さを測るのに良さそうです。

また、軽すぎるとエラーになってしまいましたが、個数の測定も行うことが出来ます。
電子部品の数を数えるのに使いたいと思います。

参考リンク

今回購入したのは0.01g分解能のMAX300gのタイプですが、
0.1g分解能でMAX1000gのタイプもあるようです。

タイトルとURLをコピーしました