8PINオーディオアンプIC LM386Gの基板を作ってみた

LM386Gを使用したパワーアンプ基板 自作基板
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秋月電子で買える8ピン面実装品のオーディオアンプICの基板全部作る!

第4段として、定番LM386系であるUNISONIC製LM386Gの基板を作ってみました。

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LM386Gについて

LM386は定番のモノラルオーディオアンプICで、セカンドソース品が沢山あります。
オリジナル品はナショナルセミコンダクタ(現:TI、テキサスインスツルメンツ)です。

UNISONIC製オーディオアンプIC、LM386G-S08-R

今回は秋月電子で購入したUNISONIC製のセカンドソース品「LM386G-S08-R」を使用します。
お値段は1個30円でした。激安ですね。

電源電圧:4V~12V
ゲイン:20~200倍(26dB~46dB)

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回路図

回路図は下記になります。
ほぼデータシートのとおりです。

LM386オーディオアンプ回路図

ゲイン(増幅率)設定について

ジャンパ(JP1)をオープンにすることで、ゲインは最小の20倍になります。

ジャンパ(JP1)をショートすると、R2でゲインを調整することができます。

データシートによると、R2が1.2kΩのとき、ゲインは50倍。
R2が0Ω(ショート)で、ゲイン最大の200倍(46dB)になります。

Bass Boost機能について

1ピン-5ピン間をCRで繋ぐことにより、低域の増幅率を上げる効果があるようです。

Bass Boost回路(UNISONIC LM386データシートより)
Bass Boost回路(UNISONIC LM386データシートより)

今回はこれが出来るようなパターンにするのを忘れてしまっていました…
頑張れば空中配線で何とかできそうです。

部品リスト

使用する部品リストは下記になります。

品名参照名数量数値・仕様規格・フットプリント
アンプICU11LM386G-S08-R8-pin SOP
秋月電子:I-14549
抵抗R114.7kΩチップ抵抗 1608サイズ
秋月電子:R-14121
共立エレショップ:ABO36V
抵抗R21例:220Ω
※ゲイン調整用
0ΩでMAX
チップ抵抗 1608サイズ
秋月電子:R-13833
共立エレショップ:ABM36Y
抵抗R3110Ωチップ抵抗 1608サイズ
秋月電子:R-13832
共立エレショップ:ABM362
コンデンサC114.7μF無極性電解コンデンサ
直径:5mm、ピッチ2mm
秋月電子:P-15098など
コンデンサC210.1μFチップ積層セラミックコンデンサ
1608サイズ
秋月電子:P-13374
コンデンサC3, C62470μF電解コンデンサ
直径:~12.5mm、ピッチ3.5mm
秋月電子:P-02719
コンデンサC4110μF電解コンデンサ
直径:5mm、ピッチ2mm
秋月電子:P-17897など
コンデンサC510.047μFチップ積層セラミックコンデンサ
1608サイズ
共立エレショップ:IAV319
コンデンサC7110μFチップ積層セラミックコンデンサ
3216サイズ
秋月電子:P-17338
ジャンパJP11ジャンパ
(パッド)
はんだジャンパ(ゲイン設定用)
オープンでゲイン最小(20倍)
ピンヘッダJ11L型ピンヘッダ
1列×5極
形名:PH-1x40RG(2)※折って使用
秋月電子:C-01627

少量のチップ抵抗は共立エレショップで購入することが出来ます。
メール便も使えるので便利ですね。

良く使うものは秋月電子のリール(5000個)で購入しました。
1個あたりの単価は激安ですが、絶対に使いきれない自信があります。

製作した基板

KiCADで基板パターン作成

KiCADで製作したパターン
3D表示:C面
3D表示:S面

基板パターンは20mm×20mm
ピンヘッダでブレッドボードに接続します。

部品レイアウト

部品配置図は下記になります。

部品配置図:C面
部品配置図:S面

LM386はBTL出力では無いため、出力にDCカット用の大きな電解コンデンサ(C6)が必要です。
S面(裏面)から取り付けることで、20mm×20mmに収まるようにしてみました。

ついでに、電源用の電解コンデンサ(C3)も載せておきました。

面付け(パネライズ)して発注

今回も、下記の様に100mm×100mmで25個取りでパネライズ(多面取り)して発注しました。

面付け(パネライズ):C面
面付け(パネライズ):S面

KiCADの機能でレジスト色を変えて表示させることも出来ることに気が付きました。
紫色のレジストも良いですね。
(今回発注するElecrowでは紫色は値段がUPするため、やりませんでした)

シルクでLM386と書くのを忘れていました。
同じサイズで別アンプICの基板を作り過ぎたので紛らわしいですね/(^o^)\

届いた基板

到着した基板が下記になります。

到着した基板(多面取り状態)
到着した基板:小片に分割

【基板仕様】…毎回同じですが
レジスト色:黄色
シルク色:黒色
基板板厚:1.0mm
表面処理:鉛フリー半田レベラー
銅箔厚:1oz(35μm)

まとめ

秋月電子で買える8ピンSOPパッケージの面実装オーディオアンプICの基板を全部作る!

第4弾として、定番のLM386系であるUNISONIC製LM386Gの基板を作ってみました。

製作と動作確認は、また追記します。

参考リンク

【参考文献】
トランジスタ技術SPECIAL No.137 実用アナログ回路辞典250(2017) P79:CQ出版社

作るより買ったほうが早いという方はこちら。

日清紡マイクロデバイス(旧:新日本無線)製のNJU72060の基板

HOLTEK製のHT82V73Aの基板

Diodes Inc社製、PAM8302Aの基板

LM386のデータシート等(本家、TI公式)

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