先日、USB PDトリガーデバイスを買ってご紹介しましたが、なんと自分はUSB PD対応のACアダプタを持っていなかったことが判明しました。
※持っていたのはスマホに付属していたUSB QC対応の物でした。
そこで、今回はダイソーで売っているUSB PD対応のACアダプタを購入してみました。
ダイソー商品の中では比較的高価な700円ですが、USB PD対応ACアダプタとしては最安値クラスではないでしょうか。
購入した商品
今回購入したダイソーACアダプタのパッケージ写真です。
ACアダプタ本体の写真です。
このACアダプタの仕様は下記になります。
5V出力時、最大3A
9V出力時、最大2.22A
12V出力時、最大1.67A
入力電圧は、AC100V~240Vに対応しています。
本体には「テラ・インターナショナル(株)」と記入されています。
出力ポートはUSB Type-C、一つのみです。
コンセントプラグは折りたためるタイプです。
USB PDの動作テスト
早速ですが、USB PDトリガーデバイスを接続して出力電圧を確認してみました。
ちゃんと5V、9V、12Vで動作しています。
15V、20Vは対応していないのでスキップされます。
最大12Vでの出力を確認
使用したトリガーデバイスは下記参照
変換効率を測ってみる
電子負荷と先日購入したACパワーメーターを組み合わせて効率を確認してみました。
精度は不明なので参考までに。
計測時の写真です。
5V、3A出力時
9V、2.22A出力時
12V、1.67A出力時
このACアダプタの力率(PF)は60%前後のようです。
効率測定グラフ
5V、9V、12Vそれぞれ、出力電流と効率の関係をグラフにしてみました。
わかりにくいので、出力電力を横軸にして比較してみました。
今回は、USBケーブルでの損失(電圧降下)も含まれています。
そのためか、5V出力時は電流を増やすほど効率がどんどん落ちていますね。
出力電圧を上げることで、USBケーブルでの損失が減って効率が上がっているのかなと思います。
使用した電子負荷とACパワメーターについては下記参照ください。
リプル電圧波形確認
負荷抵抗(18Ω)を接続してリプル電圧を確認してみました。
オシロスコープの波形
5V出力時
9V出力時
12V出力時
スイッチング周波数は、負荷に応じて変わるタイプのようです。
12V出力時の方が、スイッチング周波数も速く、サージ電圧も増えています。
波形画像では、スイッチング時のサージノイズにカーソルを合わせていますが、それを無視すればリプル電圧はもう少し小さいです。
スペクトラムアナライザ測定
アクティブラーニングモジュールADALM2000のスペアナ機能でノイズの周波数成分を測ってみました。
負荷抵抗は波形と同じ18Ωを接続し、5V、9V、12V出力時をそれぞれ測定。
結果は、波形の時に確認した周波数と同じ部分にピークを確認出来ました。
5V出力時
9V出力時
12V出力時
まとめ
ダイソーで売っているUSB PD対応のACアダプタを買ったので動作確認してみました。
USB PDトリガーデバイスを接続することで、9V、12Vが出力出来ることを確認しました。
15V、20V出力も欲しいところですが、700円という価格で手に入るのは魅力的ですね。
ところで、このACアダプタでスマホを充電する場合、両側Type-CのUSBケーブルが必要です。じつはそのケーブルを持ってなかったです/(^o^)\
参考リンク
15V、20V出力にも対応しているACアダプタの例
スマホと接続して充電するには、両側USB Type-Cのケーブルが必要です。