Bside製ESR02PROは、トランジスタやMOSFET、ダイオードなどを、適当に接続するだけでピン配列や特性を表示してくれるトランジスタテスターです。
興味本位で分解してみたので紹介します。
動作確認記事は下記になります。画像が多いので別ページにしました。
外観写真
外観写真を改めて載せておきます。
①はコンデンサを測定する前に放電させる端子です。1kΩが内蔵されています。
②の端子で部品を測定できますが、バネが硬くてリードが変形するので、バナナ端子をT1~T3に挿して使っています。表面実装部品は真ん中のパッドに置いて測定できます。
![ESR02PRO本体](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_1-1024x683.jpg)
裏面には、なぜか電解コンデンサのESRの目安表があります。
コンデンサの耐圧と容量で比較表になってます。参考になりますね。
![ESR02PRO本体裏面](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_2-1024x683.jpg)
分解してみる
分解方法
まず、電池BOXを開いて電池を抜いておきます。
電池は9Vの角型電池(006P)です。
![ESR02PRO電池ボックス開封](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_battery-1024x683.jpg)
四隅のネジを外すと、裏カバーが外れます。簡単ですね。
バッテリースナップを穴に通して引き抜きましょう。
![](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_teardown1-1024x683.jpg)
基板も外そうとしましたが、ネジ以外に測定用の端子(①、②)がケースに引っかかっているみたいです。
半田を取れば外れそうですが、大変そうなので今回はやめておきました。
![入力端子部の拡大](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_input_terminal-1024x683.jpg)
基板の写真
基板部全体の写真が下記になります。
![基板部の写真](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_teardown2-1024x683.jpg)
メインのCPUには、AVRマイコンが使われています。(ATmega328P)
右下の8ピンのICは、コンパレータのようです。(LM393)
![AVRマイコンATmega328Pが使われている](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_teardown3-1024x683.jpg)
入力端子部のアップ。端子T1~T3は、バナナ端子とバネ端子は配線でそのまま繋がっています。
右側はコンデンサ放電用の1kΩの抵抗です。
![入力端子部のアップ](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_teardown4-1024x683.jpg)
外部電源入力について
気になっていた外部DC電源入力の極性を調べてみました。
⇒極性はセンタープラスのようです。
![DC外部電源入力端子](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_teardown5-1024x683.jpg)
DC外部電源入力から配線をたどると、基板上に逆接続防止用のダイオードがあります。
電圧を測ってみたところ、その手前まで電池の電圧が来てました。
電池を抜かずに外部電源を接続しても大丈夫なんでしょうか?(充電されない?)
※回路を追ってみたところ、電池の+側はD2、外部電源入力の+側はD3のダイオードを介して繋がっているので大丈夫そうです。
3.3Vの三端子レギュレータ(AMS1117-3.3)があります。
![DC外部電源入力端子付近の回路](https://nobulabo.com/x11/wp-content/uploads/2021/09/ESR02PRO_teardown6-1024x683.jpg)
また、このトランジスタテスターは、電源スイッチが無く常に電圧が回路に掛かっているようなので、OFF時の待機電力(電流)、動作時の消費電流を確認してみました。
OFF時:8.55μA(0.00855mA)
ON時:11.2mA(コンデンサ測定後の結果表示時)
やはり、OFF時でも微妙にですが電流が流れています。「電池入れっぱなしで放置」→「液漏れ」にならない様に気を付けたいですね。
※微小電流の測れる中華テスター:BSIDE ZT302を使用しました。
まとめ
中華製トランジスタテスター、Bside製ESR02PROを分解してみたのでご紹介しました。
メインのICはAVRマイコンが使われていました。
ということは、良く売られている下記の様なものと基本は同じかな?
お値段を比較すると少し割高な感じもしますが、しっかりしたケースに入っている分、使いやすいということで、良しとしましょう。
Bside製ESR02PROの動作確認、レビュー記事です。
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