USB接続できる中華テスター HoldPeak製HP-90EPCを分解してみた

USB接続可能なテスター HP-90EPC分解 計測機器
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HP-90EPCは、HoldPeak製のUSB接続可能な4000カウントの中華テスターです。
同じく6000カウントのHP-90Kと比較のため分解してみました。

HP-90EPCの動作確認の記事は下記になります。

HP-90Kの分解記事は下記になります。

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外観写真

HP-90EPC 本体表側
HP-90EPC 本体表側
HP-90EPC 本体裏側
HP-90EPC 本体裏側
ラバーのカバーを外した状態
ラバーのカバーを外した状態
電池フタ開封
電池フタ開封

ラバーカバーや電池BOX周りのケースの作りはHP-90Kとほぼ共通です。
電池は、角型9V(006P型)です。

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分解してみる

分解方法

裏面4本のネジを取り、カバーを外しました。

カバー裏面の取り外し
カバー裏面の取り外し
HP-90EPCメイン基板部
HP-90EPCメイン基板部

基板を固定しているネジ5本を外すと、メイン基板が外れます。
この辺りもHP-90Kと同じですね。とても分解しやすい構造です。

メイン基板部の取り外し
基板部の取り外し

基板の写真

【入力端子部まわり】
20Aレンジの電流入力部分は、透明なガラス管ヒューズが付いています。
mAレンジの電流入力部分は、400mAのリセッタブルヒューズ(PPTC)が使われています。
HP-90KはmAレンジもセラミック管ヒューズでしたが、これはどうなんでしょうか?(速断性など。個人的には自作基板で多用しているので、嫌いではないですが…)

基板の写真:入力端子部まわりの写真
基板の写真:入力端子部まわり
基板の写真:20Aレンジの電流入力部分
20Aレンジのヒューズ
基板の写真:mAレンジの電流入力部分
mAレンジのリセッタブルヒューズ

【スイッチ面側】
ロータリースイッチのグリスを触らないように気を付けましょう。
スイッチに保護シールのようなものがしてあります。グリスから守ってるんでしょうか?
オートバックライト用のCdSセルが付いています。

基板の写真:スイッチ面側
基板スイッチ面側

使われているIC

【メインIC周辺】
メインのICはモールドされていて判りません。
HP-90KはEEPROMでしたが、HP-90EPCには見当たらず、半固定抵抗が何個かあります。これで調整を行っているんでしょうか。

基板の写真:メインIC周り
メインIC周り

【USB入力端子周辺】
PL2303TA:USB-シリアル変換コントローラーです。(HP-90KはPL2303HXが使用されていました)
2701と書いてある4ピンのIC:絶縁用のフォトカプラです。TLP2701かPS2701でしょうか?
HP-90EPCは基板上に絶縁用のスリットがありませんが、回路はHP-90Kと同じような構成ですね。

HEF4013BTは、D型フリップフロップのようです。

基板の写真:USB入力端子周辺
USB入力端子周辺

【電圧入力端子周辺】
LM358のオペアンプが使用されています。8ピン(V+)がパターンカットされてジャンパ線で繋がれています。
R35部分がCdSセルのリードです。ここをどうにかすれば、オートバックライトを無効に出来るかもしれません。(例えば、数百Ωの抵抗でショートなど)

基板の写真:電圧入力端子周辺
電圧入力端子周辺
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まとめ

HoldPeak製のUSB接続可能な4000カウントの中華テスター、HP-90EPCを分解してみました。

外観と値段はそんなに変わらないんですが、中身の基板は全然違いますね。
正直HP-90Kの方がお金かかってそうな感じがしました。
しかし、HP-90EPCにはTsDMMViewerで動作するという利点があるので捨てがたいですね。


HP-90EPCの動作確認記事です。

HP-90Kの分解記事です。


今回のHoldPeak HP-90EPCはAmazonで購入しました。AliExpressと比較しても、国内発送で比較的安価に購入できたためです。

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