以前購入してご紹介していた、20000カウントの中華テスター ANENG AN870を興味本位で分解してみたので紹介します。
写真が多くなったので別記事でまとめました。
動作確認・レビュー記事は下記になります。
外観写真
本体外観の写真をあらためて載せておきます。
ラバーカバーの取り外し。
カバーは比較的緩めで、簡単に取り外せます。私は緑色を買いましたが、他にも赤色と青色のバリエーションがあります。
電池は単三電池2本で、カートリッジの様なものにセットして入れる構造になっています。私はいつもニッケル水素電池を入れて動かしています。固定ネジはインサートナットになってます。
ニッケル水素電池のせいかもしれませんが、AN870はバックライトがめっちゃ暗いです。
マンガン電池を入れてみたらどうか?⇒比較的マシになりました。
分解してみる
分解方法
本体裏面のネジ4本を外すと、カバーが外れます。簡単ですね。
基板固定ネジ6本を外すとメイン基板を取り外せます。初めからネジの無い部分があるので注意。(わからなくなった時は下の写真を参照ください。)
メイン基板とフロントパネルが分解できました。
基板の写真
基板ICチップ周りの写真
メインICは樹脂モールドされていて分かりません。残念ですね。
付近に「T24C02A」と書かれたEEPROMがあります。調整用のトリマーなどは無いので、校正データの保存用でしょうね。
後から写真を見て気が付きましたが、ICからの配線(写真中央付近)で、手直ししたような痕があります。パターンを修正しているのかな?写真だけではよくわかりません。
Maximの1.2V電圧リファレンスICがあります。「ICL8069、DCZR」と表記あり。
BSide ZT302にも同じICが使われていました。
いもはんだが凄くて思わず直したくなります。
入力端子まわり
シャント抵抗は0.01Ωと記載があります。
20Aの電流入力のパターンは、発熱対策のためかはんだが盛られています。
200mAと20Aの電流レンジにそれぞれ白いヒューズがあります。セラミックヒューズでしょうか。
メイン基板の表側(スイッチ側)
ZT219 Vo.4とシルク表示があります。この単語でググってみるとそういう型名で似たようなテスターがありますね。(ZOTEC、ZOYIなど)これらがOEM元の本家でしょうか。
分解したらいろいろ壊れた件
バックライトのパネル部のLEDが取れた
端面スルーホールもどきの部分にはんだ付けされていたLEDのリードが取れてしまいました。
外すときにバックライトが爪に引っかかっているため、無理に引っ張って応力をかけてしまったようです。負荷がかからない様に気を付けて外した方が良いですね。
とりあえずはんだ付けして修正しました。
バックライトをケースに戻す際にも基板が斜めになってまた外れそうです
⇒先に基板を付けてからはんだ付けしたほうが良かったかも(というか製作時はそういう組み立て順序でしょうか。)
入力端子の金具が取れた
バックライトをはめ込んでから端子部の金具を挿入し直す必要がありますが、斜めから無理に挿入しようとしたらポロリと取れました。
初めからはんだがいまいちだったのかは定かではないです。しかし20A電流レンジの端子なので怖いですね。
とりあえずはんだを盛って修正しました。
※ヒューズの部分のはんだも少ないような気がするのではんだを盛っておきたいですね…
まとめ
20000カウントの中華テスター ANENG AN870を分解してみました。
使用した感じはすごくいい感じのテスターだったんですが、分解したら少しチャチな部分というか、ケチの付け所がありましたね。
※自分で破壊しただけかもしれませんが…
機能的・私の用途的には問題ないので、今後も使っていきたいと思います。
今回分解したANENG AN870の動作確認・レビュー記事は下記になります。
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