BSide ZT302は、9999カウントのコンパクトな中華テスターです。
興味本位で分解して内部確認をしてみました。
画像が多いので別記事で作成しました。動作確認・レビュー記事は下記になります。
外観写真
本体外観の写真を載せておきます。
電池は単三電池2本です。ニッケル水素電池でも動作しました。
分解してみる
分解方法
ZT302はコンパクトなタイプなので、ケースを覆うラバーのバンパーのようなものは有りません。
分解は、裏面カバーからネジを4本外すだけです。
ただし、前面のケースが裏面カバーにはまり込むように入っているので、ネジを外しても簡単には取れなかったです。
ネジ穴にドライバーを突っ込んで、フロントカバーを少し押し出してから外しました。
電池ボックスがメイン基板に直接はんだ付けされています。
基板は、写真で見て左側のネジ2本と、右側真ん中のネジ1本、左側の爪を外すと取り外すことができます。
※右側の上下のネジ2本と、右側の爪は液晶パネルを固定するものの様です。今回外してますが外さなくても分解できそうです。
前面ケースと基板を分離できました。
ボタンのゴムは3色成形でしょうか?こだわってますね。
中身の確認
電流レンジのヒューズは、セラミック管のような白いヒューズが二本付いています。
µAレンジのヒューズは200mAの物が付いていました。
測定レンジは99.99μAと999.9μA(1mA)のはずですが…かなり余裕が有りますね。
メインのICは樹脂モールドされていて判りません。これをCOB(チップオンボード)実装と呼ぶようです。
8ピンのIC:P24C02Aと表記あり、EEPROMのようです。これで校正データを保存しているんでしょうか。
電解コンデンサと保護用のPTCサーミスタは、追いはんだしたくなる様なはんだ付け状態ですね。(あまり人のことは言えないですが…)
3端子のIC:ICL8069、DCZRと表記あり。Maximの1.2V電圧リファレンスICのようです。
スイッチパネル側には特に部品は無さそうです。
液晶ユニットは爪でしっかり付いてたので今回は外しませんでした。
液晶バックライトの配線:端面スルーホール?少し無理やり感があります。
まとめ
BSide製のテスターZT302を分解してみました。
μAレンジの保護ヒューズが200mAなのが少し気になりました。あまり大電流・高電圧をかけないように大事に使いたいと思います。
安価なテスターですが、HP-90EPCの様にトリマーが基板に無いので、デジタル調整でEEPROMに補正値を持ってるんでしょうね。
類似品であるANENGのAN8008なども、購入したら分解して比較してみたいと思います。
BSide ZT302の動作確認・レビュー記事です。
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