【電子部品】CdSアナログリニアフォトカプラ:LCR0203の動作確認

CdSアナログフォトカプラLCR0203 部品・モジュール
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はじめに

秋月電子で売っているCdSアナログリニアフォトカプラ:LCR0203の動作確認を行ったので、結果をまとめておきます。
この部品は、ベース用のコンプレッサー(エフェクター)を製作しようと思って購入していたものです。

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CdSアナログリニアフォトカプラとは

CdSアナログリニアフォトカプラとは、下の図の様に入力側(一次側)がLED、出力側(二次側)がCdSになっており、向き合って配置されています。
なんだか自分でも手作り出来そうな構造ですね。

CdSアナログリニアフォトカプラの構造図
LCR0203の構造イメージ

これによって、LEDに流す電流値に応じてCdSの抵抗値を変化させることが出来ます。
通常のフォトカプラは、ON・OFFのデジタル的な動作をするのに対して、LCR0203はアナログ的な抵抗値の変化をさせることが出来るので、これをどう使うかですね。

特性を確認してみる

入出力特性を測ってみる

上記の様な構造から、特性のバラツキが大きいかもしれないと思って、確認してみました。
一次側のLEDにR6144で定電流を流し、2次側の抵抗値を測定しています。
5台分の測定結果が下記のグラフになります。

LCR-0203の入出力特性グラフ

けっこう揃っているようにも見えますが、対数グラフなので注意してください。まあまあバラついていますね。
5台分を平均した結果は下記になります。

入力電流(mA)入力LEDのVF(V)出力抵抗(Ω)
0.0051.56039757
0.011.59217302
0.051.6573746
0.11.6842170
0.51.748744
11.778503
51.871225
101.929166
202.001126

応答速度を測ってみる

CdSセルは特にOFFの時の応答速度が遅く、それがエフェクターの特性に生きてくるらしいです。

構造的に入力側はLEDその物なので、下記の様な回路でArduinoのLチカを応用してパルスを入力し、応答速度測ってみました。

実験用の回路図
実験用の回路図
オン・オフ時の波形
オン・オフ時の波形
オン時の波形拡大
オン時の波形拡大

入力のLEDに対して、出力抵抗が変化して電圧波形が変わっていることが確認出来ました。
オン時は約6μsと高速に立ち上がっていますが、オフ時はかなりゆっくり変化していますね。5秒経っても完全に下がり切っていません。

まとめ

秋月電子で売っているCdSアナログリニアフォトカプラ:LCR0203の動作確認をしてみました。
次はこれを使用してベース用のコンプレッサーを作ってみたいと考えています。

追記:コンプレッサー基板を作ってみたので、下記にまとめました。

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