【HoldPeak HP-866B-WM】デジタル風速計を買ってみた【分解あり】

風速計holdpeak hp-866b-wm 計測機器
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HoldPeak製のデジタル風速計:HP-866B-WMを買ってみました。

普通のテスター以外にも、環境計測器もコンプリートしたいと思い、最近買い集めています。

風速計の用途としては、通常の気象観測用途のほか、下記を考えています。
・自作の風力発電器の評価
・パソコンなどの空冷ファンの風速測定
・果樹栽培での防風林の効果確認のため

そして、今後マイホームを建てた時のすきま風測定などにも使えるかもしれません(すきま風があったらイヤですが)

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購入した風速計:HoldPeak HP-866B-WM

今回購入したのは、HoldPeak社製のデジタル風速計:HP-866B-WMです。

下記の照度計や、テスターと同じメーカーです。

箱の写真

風速計は英語でAnemometerと呼ぶようです。

HP-866B-WM:箱の写真

裏面は類似機種の仕様表が書いてあります。

HP-866B-WM:箱裏面

HP-866B-WMのスペック

風速の測定範囲:0.3~30m/s(分解能0.1)
精度:±5%

風速の単位はm/sの他に、Km/h、ft/min、knots、MPH(マイル毎時)でも表示できます。

温度測定範囲:-10℃~45℃(分解能0.2)
精度:±2℃
華氏(℉)での表示もできます。

湿度の測定範囲:5~95%RH(分解能0.1)
結露点の温度(露点温度、DP-℃)や、風寒指数温度?(WCL-℃)英語の取説ではwind chill centigrade(体感温度のことかな?)も測定出来ます。

そして、大気圧も測定することができます。(inHg、hPa表示)
大気圧から計算しているようですが、標高も表示することができます(メートル、フィート表示)

風速を測るだけでなく、機能盛りだくさんですね。

本体の写真

段ボールの箱の中から出したところ、さらにソフトケースに入っていました。

HP-866B-WM:付属のソフトケース

風速計本体の写真です。

HP-866B-WM風速計本体

本体裏側です。

HP-866B-WMの本体裏側

下側にはカメラなどの三脚に取り付けられるネジがあります。
ここにネジ込めるストラップが付属していました。

本体下部のネジ固定部

電池ボックスは裏面のネジを2本外すと開きます。
電源は単4電池2本です。

ネジ部はインサートナットがあるので何回も付け外ししても安心です。

電池ボックス開封。電源は単4電池2本

日本語の説明書も付いていました。

付属の説明書
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動作確認

電源を入れた状態です。

表示位置は下記になります。
ディスプレイ上側:風速、大気圧
ディスプレイ下側:温度、湿度、標高

HP-866B-WM:電源ONした状態

バックライトを点灯させた状態。
(Modeボタン3秒長押しでON/OFFできます)

風速表示時はバーグラフ表示もあります。

バックライト点灯

台風が近づいている時に、窓辺に置いてみた時の写真です。
5.5m/sとなかなかの強風が窓から吹き込んでいます。

台風接近時の風速確認

窓辺に立てかけて置くと落ちそうなので、測定するときは手で持つか、下記のように三脚などで固定して使ったほうが良さそうです。(これはミニ三脚ですが)

HP-866B-WMをミニ三脚に固定

部屋の相対湿度の表示です。

湿度の表示

大気圧の表示です。
ほぼほぼ標準大気圧(1気圧=1013.25hPa)を表示しています。

大気圧の表示

取説に換算表があったので載せておきます。
※単位はkPaでしょうか?hPaで見るには10倍してください。

大気圧と標高の換算表(取説より)

ちなみに、取説のスキャンには下記のドキュメントスキャナを使いました。

分解してみる

中身がどうなっているか気になったので分解してみました。

HP-866B-WM分解写真

風車部分のアップ

HP-866B-WM分解写真:風車部のアップ

引っ張ると外れました。
風車が発電機のようになっているのかと思っていましたが、電気的なものは何もありません。

HP-866B-WM分解写真:風車単体

風車の中心部付近に、なにやら配線と部品があります。

フォトダイオードとLEDを両側に配置して、フォトインタラプタのような構成にして、カウントから風速を計算しているんでしょうか。

HP-866B-WM分解写真:風車部のセンサかLED

反対のメイン基板がある側です。
こちらも、風車の位置にLEDかフォトダイオードの配線が伸びています。

HP-866B-WM分解写真:基板側

基板部分のアップです。
メインのICは基板上で樹脂封入されたタイプでした。(COB実装)

HP-866B-WM分解写真:基板部のアップ

U2:DM24C02Aと書いてあるIC…たぶん校正データ用のEEPROMです。

HP-866B-WM分解写真:メインICまわり

U1:2188Aと書いてあるIC…DC/DCコンバータIC、ME2188かな?

HP-866B-WM分解写真:DCDCコンバーターIC

基板のリビジョンはREV3.1、日付は2019.7.19とシルクで書いてあります。

HP-866B-WM分解写真:基板リビジョン確認

SHT30:Sensirion AG製、I2C接続の温湿度センサーのようです。

SHT30:Sensirion AG製、I2C接続の温湿度センサー

この金属缶のパッケージは、気圧センサでしょうか。
モジュール基板として売られているBMP280とよく似ています。

気圧センサ:BMP280?

ゴムボタン側

ゴムボタン側

基板裏面は、ボタン用のコンタクト部分と液晶がありました。

基板裏側:スイッチ接点と液晶

まとめ

HoldPeak製のデジタル風速計:HP-866B-WMを買ってみました。

【私の風速計の用途】
・自作の風力発電器の評価など
・パソコンなどの空冷ファンの風速測定
・果樹栽培での防風林の効果確認のため

そして、やりたかったけど規制が厳しくなって気軽に出来なくなってしまった、ドローンを使う場合など、風速が確認出来た方が良いかもしれません。

HP-866B-WMは風速を測るだけでなく、温度・湿度・露点温度・体感温度?・気圧・標高(気圧からの計算)と盛りだくさんの機能が有ります。

普通のテスター以外にも、環境計測器もコンプリートを目指して買い集めたいですね~。

参考リンク

今回購入した風速計は売り切れのようなので、類似品(同一メーカー)を貼っておきます。

環境計測器のリンク

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