Adobe Photoshop CCのアップデートでニューラルフィルターに風景ミキサーという機能が追加されました。
元画像と合成したい画像を選んで、新しい風景を作ることが出来ます。既にネット上で街を廃墟にした画像が沢山出てますね。
楽しそうなので手持ちの画像でどうなるのか試してみました。
ニューラルフィルター・風景ミキサーとは
ニューラルフィルターとは、AdobeのSenseiと呼ばれる謎のAI技術を使った画像の自動修正機能です。
これまでは人の肌をきれいにしたり、モノクロ画像をカラー化する機能などがありました。
「風景ミキサー」は、ニューラルフィルターの機能の一つで、今回2021年秋のアップデートで追加されました。
元画像と合成したい画像を選んで、簡単に合成写真を作ることが出来ます。
風景ミキサーの方法
Photoshopで画像を開いたあと、メニューから「ニューラルフィルター」を選択します。
「ベータ」の部分に風景ミキサーの項目があるので選択します。
※初回使用時に数百MBのデータのダウンロードが必要でした。
あとは、プリセットの中から好きな画像を選ぶだけです。簡単ですね。
「カスタム」で自分の手持ちの画像と合成することもできます。
また、「強さ」で効果を調整したり、「日の入り」で夕焼け感を出したり、「春夏秋冬」の季節感もスライダーで調整できます。
※たまに画像のようなエラーが出て止まります。
元画像が悪いのかと思いましたが、何回か戻って再トライすると出来たりします。
私の環境のせいか、もしくはまだベータ版なので安定していないのかもしれません。
実際の作例
岡山県笠岡市の干拓地からJFEの製鉄所方面を見た写真です。
工場が緑に戻るでしょうか。
謎の異世界感のある街になってしまいました。
別のプリセット画像で強めに効果を与えてみました。
だいぶ緑に飲み込まれましたが工場は謎の街ですね。
次は、尾道の浄土寺山展望台に行ったけど残念な天気だった時の写真です。
新市庁舎が既に出来ていますね。
だいぶ自然に還りましたね。
「日の入り」を少し効かせて夕焼け感を出してみました。
曇っていたので、「空を置き換え」もかけてみました。
もはや原型がない…
「空を置き換え」のみの場合は下の画像のようになります。
これはこれで便利ですね。
すでに廃墟だったらどうなるんだろう?ということで、大久野島の発電所の画像です。
更に廃墟感が増しました。
緑化ばかりでしたが、雪山の画像と合成することで氷の世界にすることもできます。
下の画像は、とびしま海道 下浦刈島で撮影しました。
手前は桜の木でしょうか?春に来てみたいですね~。
まるで全球凍結した世界のようです。
※本当は桜の花の写真と合成して春っぽくしたかったのですが、良い感じになりませんでした。
しまなみ海道、因島大橋です。
凍りました。
橋のような構造物は少しあやしい感じになりますね。
まとめ
Adobe Photoshopのニューラルフィルターの新機能、風景ミキサーを試してみました。
簡単な作業で私の様な素人でも合成写真を作ることが出来ます。
今回はプリセット画像のみ使いましたが、組み合わせのアイデア次第でいろいろ遊べそうですね。
Photoshop CCやLightroom CCは、サブスクリプションには初め抵抗ありましたが、常にバージョンアップで新しい機能が追加されるのは楽しいですね。
怖いのはPCが古くなって、スペックがついていけなかったり、動作環境から外れてしまうことでしょうか。
下の画像は風景ミキサー処理中のデバイスマネージャーです。
メモリ使用量11GB…そんなに高画素の画像じゃないのにメモリ食い過ぎですね。