愛用していたLogicool製のマウスM510の調子が悪いため、分解修理をしてみました。
症状:左クリックボタンがチャタリングしてダブルクリックになったり、ドラッグ中に離してしまったりするようになった。
恐らく使い込んだことによるマイクロスイッチの寿命だと思うので、交換してみます。
このマウス、実は近年トラックボールを2台(M570tとM575S)購入し、会社と家のすべてのPC作業をトラックボールで行えるように修行しているため、使用頻度がダウンしています。
修理が成功したら、歯磨き中に左手で操作したい時や、妻が使ったりする場合に使用したいと思います。
その後、トラックボールマウス:M570tも調子が悪くなったので、同様に修理しました。
内容を下記にまとめています。
修理する機種
改めて、今回の修理するマウスは下記になります。
メーカー:Logicool(ロジクール)
形名:M510
症状:左クリックチャタリング発生
分解してみる
分解方法は、電池BOXの中のネジ2本を外すだけです。
簡単ですね。
ただし、ネジがトルクスネジ(T6)なので、普通のドライバーでは外せません。
私は、下記の様なドライバーセットを持っていたので助かりました。
【開封時の写真】
ホイール周りから入ったのか、長年のホコリが貯まっていて汚いので、ついでに清掃しました。
【基板の写真】
基板を外すには、ネジ一本と赤黒のコネクタケーブル(電源でしょうか?)、フラットケーブルを外す必要があります。
フラットケーブルのコネクタのツメが外れて、戻すのに苦労したので、出来れば外さずに作業したいところですね。
Nordic Semiconductor製NRF24LE1G、無線用のICのようです。
交換するマイクロスイッチ
使われているマイクロスイッチ:オムロン製、D2FC-F-7N
※戻る・進むボタンには別メーカーのものが使われています。
秋月電子で購入できる下記の2種類のマイクロスイッチが使用できそうです。
①D2F-01:動作に必要な力1.47N
②D2F-01F:動作に必要な力0.74N
①、②の違いは、動作に必要な力のようです。
純正に付いているD2FC-F-7Nは0.74Nのようなので、使用感を変えないために②のD2F-01Fにしたいところです。
ただし、私が買うタイミングでたまたま在庫がありませんでした。
そこで今回は、①のD2F-01に交換してみることにしました。
純正とまったく同じものにしたい方は、Amzonでも購入出来るようです。
マイクロスイッチの交換作業
チャタリングしている左側のマイクロスイッチのみ交換します。
現在付いているマイクロスイッチを外す必要が有ります。
今回は「基板を万力で固定し、裏面の3箇所のはんだを溶かしながら、ピンセットでマイクロスイッチ本体を引っ張る」という方法で外しました。
「はんだシュッ太郎」や「吸い取り器」を使用することで、交換が容易になると思います。
参考リンクで紹介しておきます。
外した後のスルーホールがはんだで埋まっている場合、吸い取り線ではんだを吸い出して新しい部品を挿入できるようにします。
新旧のマイクロスイッチの外観比較。
ノギスで測ったところ、縦横のサイズはほぼ同じでした。
高さ方向は、D2FC-F-7Nが6.55mm、D2F-01が6.51mmと0.04mm新しいほうが低いですが、誤差レベルではないかと思います。
新しいマイクロスイッチをはんだ付けしたら、後は元通り組み立てて作業終了!
この時にフラットケーブルのコネクタ(白いところ)が取れて、それを元に戻すのに一番苦労しました。
まとめ
チャタリングするLogicool製のマウスM510を分解修理してみました。
損耗したマイクロスイッチを新品に交換して、正常に動作するようになりました。
今回使ったマイクロスイッチ(D2F-01)が1.47N品で、純正より強い力が必要なため、正直言って若干違和感はあります。
慣れの問題もあると思いますが、在庫があれば、純正通り0.74N品(D2F-01F)にした方が良いかもしれません。
※分解修理は自己責任でよろしくお願いします。
参考リンク
持っていると便利な特殊ドライバーセット
マイクロスイッチはAmazonでも購入できます。(互換品ですが…)
今回の様な部品交換におすすめの「はんだシュッ太郎」
半田ごてと吸い取り器が一体になった構造です。
私は旧式を持っています。ノズルに互換性はあるのか?
管理人が本当に欲しいもの。
電動ポンプ式の自動はんだ吸い取り器です。
高級な吸い取り器があっても、スルーホールやパッドのお掃除のために、はんだ吸取り線は必要です。