PICマイコン:PIC16F18857-I/SPを使った自分の勉強用の基板です。
何年か前に作った基板ですが、忘れない様に覚え書きとして記事にしておきます。
使用するPICマイコン
今回使用するPICマイコンはPIC16F18857-I/SPです。
PICマイコンでは新しいPIC16F1xxxxシリーズのDIP28パッケージ品で、秋月電子で購入できます。
PIC16F18857-I/SPについては、トラ技の付録冊子(2023年4月)で特集もされています。
詳細は参考文献を見てください。
回路図
回路図は下記になります。
一枚に部品が収まりきらなかったので、KiCADの階層シート機能を使ってみました。
一枚目は親階層のシートです。
2枚目は電源周りです。
USBからの5Vから、シリーズレギュレータを使って3.3Vにしています。
3枚目がメインのマイコンの回路図です。
自分のお勉強用にLED、タクトスイッチ、DIPスイッチ、VR、ロータリーエンコーダ、ブザーなど色々と載せてみました。
【注意】3色LED(D4)ですが、今回は下記の記事で使用しているフルカラーLEDを使用しています。
上記の回路図は極性を間違えているため、ご注意ください。
4枚目はI2C接続のLCDキャラクタディスプレイのみです。
部品リスト
使用する部品リストは下記になります。
種類 | 参照名 | 数量 | 数値・仕様 | 形状・フットプリント | 備考 | 購入先(通販コード) |
抵抗 | R1, R2 | 2 | 220Ω | 1608サイズ | 例:RC0603J220R、 ±5%、1/10W、50V | 秋月電子(R-13833) |
R14 | 1 | 120Ω | 1608サイズ | 例:RC0603J120R、 ±5%、1/10W、50V | 秋月電子(R-06121) | |
R15, R17, R22 R25, R27, R30 R32 | 7 | 100Ω | 1608サイズ | 例:RC0603J100R、 ±5%、1/10W、50V | 秋月電子(R-06101) | |
R3, R4, R5 R6, R7, R8 R9, R10, R11 R13, R16, R18 R19, R20, R21 R23, R24, R26 R28, R31 | 20 | 10kΩ | 1608サイズ | 例:RC0603J10K、 ±5%、1/10W、50V | 秋月電子(R-06103) | |
R12, R29 | 2 | 1kΩ | 1608サイズ | 例:RC0603J1K、 ±5%、1/10W、50V | 秋月電子(R-14122) | |
コンデンサ | C1, C4 | 2 | 100uF、6.3V~ | 電解コンデンサ 直径:6.3mm ピッチ 2.50mm | 例:100μF,35V,105℃, ルビコンZLH | 秋月電子(P-02724) |
C5, C6 | 2 | 22pF、50V | 1608サイズ | 例:GRM1882C1H220JA01 村田 | 秋月電子(P-11626) | |
C2, C3, C7 C10 | 4 | 0.1uF、6.3V~ | 1608サイズ | 例:GRM188F11H104ZA01 村田 | 秋月電子(P-13374) | |
C8, C9 | 2 | 1uF、6.3V~ | 1608サイズ | 例:GRM188R71E105KA12 村田 | 秋月電子(P-14526) | |
ダイオード | D2, D5 | 2 | GS1010FL | SOD-123FL | 表面実装品、一般整流用 | 秋月電子(I-06014) |
LED | D1, D3 | 2 | OSHR1608C1A | 1608サイズ | 赤色 OptoSupply | 秋月電子(I-03978) |
RGB LED | D4 | 1 | LED_RGB | 5050-6 | RGB LED, 6 pin package | 秋月電子(I-06117) |
リセッタブル ヒューズ | F1 | 1 | MR-F050 | 0.5A、1Aで遮断 耐圧60V | Bourns | 秋月電子(P-12628) |
IC | IC1 | 1 | PIC16F18857-I/SP | 28-Pin SPDIP (300mil) | PIC16F1xxxxシリーズマイコン | 秋月電子(I-11888) |
IC2 | 1 | NJM2845DL1-05-TE1 | TO-252-3 | LDO 三端子レギュレータ 3.3V、800mA | 秋月電子(I-11299) | |
USBコネクタ | J1 | 1 | USB_B_Microコネクタ | 基板実装 | 電源のみ | 秋月電子(C-10398) |
端子 | J2, J3 | 2 | Conn_01x02 | ピンヘッダ1×02 ピッチ2.54mm | 配線引き出し用 | – |
J4, J6 | 2 | Conn_01x14 | ピンヘッダ1×14 ピッチ2.54mm | 配線引き出し用 | – | |
J5 | 1 | Conn_01x06 | ピンヘッダ1×06 ピッチ2.54mm | Lアングルタイプ PICKIT接続用 | 秋月電子(C-05336) | |
LCDキャラクタ ディスプレイ | LCD1 | 1 | AQM1602Y-NLW-BBW | – | 16×2行、白色バックライト付 白文字、青背景 | 秋月電子(P-12485) |
圧電スピーカー | LS1 | 1 | PKM13EPYH4000-A0 | 直径13mm | 30Vpp、70dB、村田 | 秋月電子(P-04118) |
N-ch MOSFET | Q1, Q2 Q3, Q4 | 4 | 2N7002 | SOT-23 | 60V 115mA | 秋月電子(I-03919) |
スイッチ | SW1, | 1 | トグルスイッチ | 1x03_Pitch2.54mm | single pole double throw | 秋月電子(P-02399) |
SW7, | 1 | DIPスイッチ | DIPx3_W7.62mm_Slide | KSD32 | 秋月電子(P-09992) | |
SW8, SW2, SW3 SW4, SW5, | 5 | タクトスイッチ | 基板取付 | 例:TS-0606-F-N-RED 色は好みで | 秋月電子(P-03647) | |
ロータリー エンコーダ | SW6 | 1 | EC12E2420801 | アルプス電気 EC12シリーズ | クリック数24、パルス数24 A、B 2信号の位相差出力 | 秋月電子(P-06357) |
ボリューム | VR1 | 1 | 10kΩ、Bカーブ | RK09Dシリーズ | センタークリック有り | 秋月電子(P-14827) |
クリスタル | Y1 | 1 | 8MHz | HC-49/S型パッケージ | 例:HUSG-8.000-20 負荷容量:20pF | 秋月電子(P-08667) |
ICソケット | IC1用 | 1 | 28PinICソケット | 300mil(3/10インチ) 7.6mm | 板ばね式 | 秋月電子(P-00013) |
お勉強用にスイッチなどを色々乗せていますが、実際は必要分のみでいいと思います。
KiCADで基板設計
今回もKiCADを使用して基板設計を行います。
基板の空きスペースに、ユニバーサル基板状にスルーホールを配置してみました。
表面の3Dビュー表示です。
基板のサイズは95mm×72mmにしてみました。
(秋月電子のユニバーサル基板 Bタイプと同じサイズです)
裏面の3Dビュー表示
部品レイアウト
表面側の部品配置図です。
裏面側の部品配置図です。
発注→完成した基板
Elecrowに発注して、完成した基板の写真です。
レジスト色は赤色にしてみました。
光りに充てると、かなり鮮やかです。
製作
部品実装後の写真です。
基板表面側
基板裏面側
チップ部品のパッドサイズについて、旧バージョンのKiCAD(5.1.2)の頃のデフォルトを使いましたが、手はんだするには幅が小さすぎました。
この後から、パッドサイズを修正するようにしました。
書き込み時に使用するPICkitが、LCDモニタを取り付けると干渉して挿せなくなったので、ケーブルで延長して接続しています。
作ってみて気が付きましたが、部品配置が良くなかったですね。
まとめ
秋月電子で売っているPICマイコン、PIC16F18857-I/SPのお勉強用の基板を作ってみました。
何年か前に作ったものですが、Arduinoなど市販のマイコンボードのお手軽さにかまけて、あまり使っていません。
マイコンのお勉強として下記の本も買っているので、これから勉強していきます。
忘れない様に覚え書きとして記事にしておきます。
参考文献
トランジスタ技術 2023年4月号 別冊付録でPIC16F18857の特集があります。
今回の基板を作るにあたってと、PICマイコンのお勉強のために購入した書籍2冊です。