マルツ(デジキー)で売ってるデジタルアンプIC TDA7492、TDA7498シリーズの基板を作りたい

STMicro製デジタルアンプIC TDA749xシリーズの基板を作りたい 自作基板
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はじめに

前回作ったTPA3118IRS2092のデジタルアンプICの基板も放置していると言うのに、新しいデジタルアンプ基板を作りたい、基板を発注したいという衝動が湧いてきました。

そこで、心を落ち着かせるために、STMicro製のTDA749xシリーズのうち、マルツ(デジキー)で1個から購入可能なものを抜粋してまとめてみました。

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TDA749xシリーズの仕様一覧

下記の表が、その一覧になります。

型名単価(円)出力仕様動作電源電圧パッケージ備考
TDA7491HV13TR37120W x 2 @ 8Ω5V~18VPowerSSO-36 EPD放熱パッドが底
TDA7491HVU13TR44720W x 2 @ 8Ω5V~18VPowerSSO-36 EPU放熱パッドが上
TDA7491LP13TR3205W x 2 @ 8Ω5V~14VPowerSSO-36 EPD放熱パッドが底、フィルタレス可
TDA7491MV13TR27125W x 1 @ 6Ω5V~18VPowerSSO-36 EPD放熱パッドが底、モノラル専用、フィルタレス可
TDA7491P13TR47510W x 2 @ 6Ω5V~18VPowerSSO-36 EPD放熱パッドが底、フィルタレス可
TDA749213TR49650W x 2 @ 6Ω8V~26VPowerSSO-36 EPU放熱パッドが上
TDA7492ETR53857W x 2 @ 6Ω
110W x 1 @ 3Ω(PBTL時)
10V~26VPowerSSO-36 EPU放熱パッドが上、PBTL可
TDA7492MV13TR49650W x 1 @ 6Ω10V~26VPowerSSO-36 EPD放熱パッドが底、モノラル専用
TDA7492P13TR40325W x 2 @ 8Ω8V~26VPowerSSO-36 EPD放熱パッドが底
TDA7498ETR940160W x 2 @ 4Ω
220W x 1 @ 3Ω(PBTL時)
14V~36VPowerSSO-36 EPU放熱パッドが上、PBTL可
TDA7498LTR99180W x 2 @ 6Ω14V~36VPowerSSO-36 EPU放熱パッドが上
TDA7498MVTR646100W x 1 @ 6Ω14V~39VPowerSSO-36 EPU放熱パッドが上、モノラル専用
TDA7498TR1046100W x 2 @ 6Ω14V~39VPowerSSO-36 EPU放熱パッドが上
マルツで1個から買えるTDA749xシリーズの仕様一覧表

放熱パッドが底面のもの(EPD)と、上面の物(EPU)があるようです。それぞれでピン配が左右対称になっています。

2種類のICパッケージ(EPDとEPU)
2種類のICパッケージ(EPDとEPU)※データシートより
2種類のICパッケージのピン配列比較 ※データシートより
2種類のICパッケージのピン配列比較、上から見た図です。 ※データシートより

途中まで同じ工程で、最終的に足をどっちに曲げるかで作り分けているんですかね?面白いですね。

パッケージのサイズとピン配列も基本共通みたいなので、基板を作ればある程度どのICでも使えるように作れそうです。

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どのICで基板を作るか・・・

お値段は1個購入時の値段(2021.3現在、小数点以下切り上げ)で、どのICについても似たような値段です。高出力のICもそこまでお値段がグンと上がるようなこともないので、どこまで出力を欲張るのか・・・あまり欲張ると放熱の心配も出てきそうです。

私が今考えているのは、下記の三つです。

  • 案1:モノラル専用(MVシリーズ)の基板。TDA7498MVTRを使う。TDA7491MV13TR、TDA7492MV13TRはパッドが底バージョンなので互換性なし。
  • 案2:モノラル専用(MVシリーズ)の基板。TDA7492MV13TRを使う。フィルタレスのTDA7491MV13TRも使える。パッドが下側なのでヒートシンク無しでもいけるかな?TDA7498MVTRはパッドが上バージョンなので互換性なし。
  • 案3:PBTL専用の基板。TDA7492ETRを使う。TDA7498ETRも使える。放熱パッドが上の他のICも1Ch未使用になるがたぶん使えるはず・・・

個人的には1チャンネルで1基板にしたいので、モノラル専用のMVシリーズがシンプルで良いかと思ってたんですが、PBTL出力にも惹かれますね~

中華アンプ基板の参考リンク

先ずはこれらを買ってみて遊んでみるのも良いかもしれません。

TDA7498のステレオアンプ基板です。

TDA7492のステレオアンプ基板です。

TDA7491の基板は売ってなさそうです。
売っているTDA7492/7498の基板はどれもヒートシンク有りのようです。やっぱり基板だけで放熱は無理が有るんでしょうかね~

TDA7492MVのICを買ってみた

【追記】
自分を後に引けなくするために、先にICを購入してしまいました。

到着したIC TDA7492MV
開封写真 厳重な梱包でした。
乾燥材と、加湿することで色が変わる「デューラベル」のようなものが同梱されていました。
デジタルアンプIC TDA7492MVのクローズアップ
TDA7492MVのクローズアップ写真

この半導体不足のご時世のためか、売り切れのICも多いようです。今回は「案2」で挙げていたTDA7492MVの在庫が有ったので購入しました。
ICの単価も変っているようなので、表を見直さないといけないですね。

TDA7492MVの基板を作ったので、下記の記事でまとめています。

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