育てやすい家庭果樹 スモモについて(育てている品種・栽培メモ)

スモモの実(ビューティー) 果樹・果物
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スモモはおすすめの育てやすい家庭果樹です。このページでは、私の育てている品種や、栽培方法・写真などをまとめます。

スモモは木が大きくなって場所を取ったり、虫が来やすいといったデメリットもありますが、家庭で完熟した実が食べられるメリットがあるので、ぜひ育ててみてほしいですね。

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育てている品種

私の育てている品種を下記に記載します。

プラム井上

大石早生並みに早生品種(6月中旬~6月下旬)かつ、実が大石早生より大き目で、自家結実性あり。(一本で生る)
これだけ聞くと大石早生の上位互換みたいな感じで素晴らしい品種のように見えますね。
大石早生とちゃんと味を比較したことはありませんが、スーパーで売られているものは早採りされているようなので、樹上完熟したものを食べると美味しいです。(油断するとカナブンに齧られます)

サンタローザ

古から伝わる定番品種。おじいちゃんは三太郎と呼んでいました。
ぽっと出の新品種に飛びつきやすい私ですが、昔からずっと生き残っている品種はやっぱり間違いないと気付かせてくれる無難さを持っています。

太陽?⇒たぶんソルダム

他のスモモはほぼ放任で実が付くのに、この木だけは10年以上実がほとんどならないです。
太陽という品種は、「ならずの太陽」とも言われており、伊達じゃないなと思っていました。

実が付いたかな?と思ってもこの品種だけふくろみ病が大発生します。その対策を怠っているせいもあると思います。

ふくろみ病の写真【観覧注意】
ふくろみ病の写真【観覧注意】

ふくろみ病は何故か不思議と他の品種には全く発生していません。
ふくろみ病に弱いことと、ごくまれに実がなっても、果実が赤く熟れない(そして中の果肉が赤い)ので、実は品種間違いで「ソルダム」なんじゃないかとの疑いが浮上してきました。
ソルダムであれば、サンタローザと並ぶ古からの定番品種です。
※買ってきた当時のタグ写真を見ると、確かに「太陽」と書いてあります。

石灰硫黄合剤は建物のすぐ傍に植えてあるため使いたくないので、芽が動き出す前の2月上旬頃までにチオノックフロアブル500倍をまくと良いとのことです。
いつも散布しようと思って毎年時期を逸してしまいます。

今年はちゃんと撒いたため収穫することが出来ました。そして間違いなくこれは「ソルダム」ですね。
他の品種と比較して大玉で果肉も赤いため、まるで別の果物のようです。

ソルダムとサンタローザの実の断面カット比較
ソルダムとサンタローザの実の断面カット比較
買った苗のタグは間違いなく太陽でした(2006年撮影)
買った苗のタグは間違いなく太陽でした(2006年撮影)

ビューティー

太陽の受粉木としてどうか?と思って導入、超豊作な品種です。
ならせ過ぎのせいか小さくて味は薄めですが、沢山実った様子は壮観です。

収穫し切れないとどんどん落果して地面が臭くなってしまうので、食べきれない分はジャムやコンポートにしたりします。(薄いミキプルーンの様な味がします)

摘果をサボっても毎年大量に実をつけてくれる強いヤツですが、ちゃんと摘果はしましょう。
太陽の実付きは残念ながら改善しませんでした。(というか太陽ではなくソルダムでした)

比較表

上記の4品種(5品種?)を表にまとめてみました

品種収穫期実の大きさ自家結実性
プラム井上6月中~下旬90~120gあり
ビューティー6月中~7月上旬70~100gあり
サンタローザ7月中~下旬100~150gあり
ソルダム7月下旬~8月上旬100~150gなし
太陽8月中旬※100~150gなし
※太陽⇒ソルダムだったので一応両方書いています。

収穫期は私の植えている地方での感覚です。(太陽はわからない)
収穫期の遅い品種の方が実が大きくて美味しいイメージですが、遅くなるほど「台風襲来」「虫との闘い」などのリスクが増えてしまいます。
私は上記の4品種を植えて、6月~8月まで続けて収穫出来るような戦略で育てています。(本当は晩生品種の太陽が欲しかった…)

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栽培方法メモ

いつも適当なため、ちゃんと管理するためにまとめておきます。

生育ステージ実の管理枝の管理施肥・防除
1休眠期整枝・剪定休眠期防除
2休眠期整枝・剪定
3発芽、開花人工授粉
4結実期薬剤散布
5果実肥大予備摘果新梢管理薬剤散布
6果実肥大・成熟期仕上げ摘果(~6/M)
収穫(早生品種)
新梢管理薬剤散布
7果実肥大・成熟期収穫
8果実肥大・成熟期収穫
9養分蓄積秋剪定礼肥
10養分蓄積元肥
11落葉・休眠期元肥
12休眠期整枝・剪定

【苗木の植え付け時期】
秋植えは、落葉後~12月中旬。雪や凍結の影響がある地域は、春植えにする。(3月)

【新梢管理】
不要な徒長枝を除去する作業。摘果作業と合わせて行う。

【予備摘果】
果実が豆粒くらいの大きさになったら行う。最終的に生らせたい量の2~3倍程度まで減らす。サンタローザなど生理落果しやすい品種はやや多めに残すようにする。収穫の速い品種を優先。

摘果前の若い実、もう少し小さい時に摘果した方がいいかも。
摘果前の若い実、もう少し小さい時に摘果した方がいいかも。

【仕上げ摘果】
開花後2か月くらいで実施する最終摘果、収穫の速い品種から行う。8~10cm感覚くらいに1個になるように間引く。大実の品種はやや広めて10~12cmくらいにする。
キズの有る実などを取り除き、良さげな実を残す(大きい実はもちろん、下向きに生っている実、太い軸で繋がっている実など)

【礼肥】
実の収穫後にあげる肥料。年間施肥量の30%、即効性の窒素肥料(鶏糞など)

【秋剪定】
スモモの木が養分を貯蔵する前の、9月中に実施する。徒長枝を切って、木の内側の枝まで光が当たる様にする。あまりやりすぎると樹勢が低下するため注意。

【基肥】
残りの施肥量の緩効性肥料を、おそくとも11月上旬までに施肥するようにする。
窒素過多になると、徒長枝が沢山発生したり、果実の着色や成熟が遅れやすくなるとのことなので、注意しましょう。わたしの家では、畑の横に植えているので、基本ほとんど何もあげていません。

【整枝・剪定】
落葉後に行う剪定。品種によって「間引き剪定」が主体だったり、「切り返し剪定」しろと書いてあったり、奥が深すぎる。
私の場合は基本の開心自然系ですが、場所の制限もあるので、理想的な樹形とはほど遠くいつもぶった切りです。

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写真で見るスモモ栽培記録

栽培記録として写真を載せておきます。一部ストックフォトのリンク(私の写真)になってますが、見るのは無料です。

摘果をサボった結果、豊作のスモモの実
(品種はたぶんビューティー)

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(c)picmin画像素材 PIXTA –

こちらは、たぶんサンタローザ(摘果はしていない)

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(c)picmin画像素材 PIXTA –

ソルダムの実、赤く色づかないので収穫時期がわかり難いです。

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(c)picmin画像素材 PIXTA –

スモモの若い実。仕上げ摘果するならこの位の時期かな?これを半分摘果するなんて…私には出来ない。

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(c)picmin画像素材 PIXTA –

スモモの花(3月末に撮影)

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(c)picmin画像素材 PIXTA –

収穫したスモモの実(もっと完熟させたいが、油断するとカナブンに齧られます)

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(c)picmin画像素材 PIXTA –

台風で青い実が大量に落ちた時は、もったいないので果実酒にしてみました。熟れてませんが意外とイケたと記憶してます。(梅酒も熟れてない実を使うし大丈夫でしょうか?)

台風で落果したスモモの実
台風で落果したスモモの実
台風で落果したスモモの青い実
台風で落果したスモモの実(熟れてない)

参考文献

栽培方法やその他品種の特徴などがわかりやすくまとめられています。参考にさせていただきました。

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