パソコンのネットが急に繋がらなくなったので、原因を調べたところ、どうやら有線LANのスイッチングハブ(バッファロー製:LSW3-GT-5EP/WH)が調子が悪いようです。
原因を調べるため分解調査してみました。
結論としては、本体の電源プラグ(DCジャック)が怪しそうです。
使用しているスイッチングハブ
形名:LSW3-GT-5EP/WH
メーカー:バッファロー
5ポートでギガビットイーサネット(1000BASE-T)対応のスイッチングハブです。
黒色のもの(LSW3-GT-5EP/BK)を2010年に買った履歴がありましたが、今回の白色(WH)は何時買ったものか?思い出せません。
症状:ネットが不安定。このスイッチングハブを介さないと問題ない。
アダプタを触ると電源が落ちたり点いたりします。
本体の写真
ACアダプタの写真
スイッチングハブに付属していたACアダプタです。
形名:MU05-J053100-A1
ACアダプタのプラグの内部が錆びているように見えます。
これは怪しいです。
ACアダプタの動作テスト
ACアダプタが怪しそうなので、負荷をかけてテストしてみることにしました。
下記の電子負荷を使用。
ACアダプタの定格電流1Aまで電流を流してみましたが、問題なさそうです。
プラグをぐりぐりしてみましたが、電圧が下がることなく安定しています。
分解してみる
本体を分解してみました。
ネジ2本で分解できます。
中身は基板一枚の構成でした。
電源プラグの拡大写真。
内部が錆びているように見えますが、外観からはよくわかりません。
半田クラックも無さそうです。
念のため他の部品も確認。
電解コンデンサなど壊れやすそうな部品は無く、ぱっと見異常はわかりません。
U1:電源用のICでしょうか?詳細不明。
U4:ATMLH030: ATMEL社のEPPROMのようです。
メインのICはヒートシンクの下にあります。
U6:ST1S10:STMicro製の降圧DCDCコンバーターのようです。
LAN用のパルストランスモジュールは下記のものが使われています。
TF1~2:FPE製 H40520MN
TF3:FPE製 H20202DL-R
放熱のためか、樹脂ケースにスリットのような穴が開けられています。
本体側の(ACアダプタ入力部)DCジャックを調べてみる。
秋月電子で買ったDCプラグのサイズが合ったので、安定化電源に繋いで動作させてみました。
(外形:5.5mm、内径:2.1mmのプラグを使用)
問題なく起動したように見えましたが、プラグをぐりぐりすると同様に電源が落ちたり点いたりします。
どうやらこのDCジャック(電源入力端子)が怪しそうです。
交換すれば直りそうですね。
※参考:基板のフットプリントが合うかは確認していません。
まとめ
調子の悪くなった有線LANのスイッチングハブ(バッファロー製:LSW3-GT-5EP/WH)を分解調査してみました。
今回の結果では、ACアダプタは問題なさそうで、本体側のDCジャックを交換すれば直りそうですが、調べたところ、この機種は消費者庁のリコール情報サイト、およびメーカーサイトに「ごくまれに発熱する可能性があることが判明」と記載有ります。
「発熱事象はACアダプターと製品本体とを接続するコネクタ部で発生します。」とも記載有ります。
自分のスイッチングハブも、接触不良で発熱した結果、今回の様な状態になったんでしょうか。
別のDCジャックに交換するか、せっかくなので余った充電器活用のためUSB電源コネクタに交換しようか検討していましたが、「該当のACアダプタで故障が発生したお客様はバッファローの窓口まで連絡しろ」と記載してあります。
どうしようかな~、直さずに買い替えたくなってきました…
参考リンク
今回のスイッチングハブ
かなり古い機種なので、後継機のでこれに買い替えようかな