HoldPeakデジタル照度計 HP-881Dを買ってみた【分解あり】

照度計HoldPeak HP-881D 計測機器
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HoldPeak製のデジタル照度計(ルクスメーター) HP-881Dを買ってみました。

照度計とは、明るさを数値化して想定できる計測器です。
測定する単位はルクス(lux)で、単位面積あたりの光束(ルーメン毎平方メートル、lm/m^-2)です。

明るさの計算は電験三種の勉強で少しやりましたが、苦手でした。
LED懐中電灯などの明るさの単位としては、ルーメンがよく使われていますね。

用途としては、電子工作での明るさセンサの調整基準として使用したり、LED照明の明るさ確認に使ったりすることを考えています。

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購入した照度計HP-881D

今回購入した照度計:HoldPeak製のHP-881Dです。

HoldPeak製の中華テスターはいくつか購入したことがあり、好きなメーカーです。

箱の写真

箱の写真
箱の写真裏側

HP-881Dのスペック

※説明書より

照度の測定範囲:1~400,000Lux

精度:≦10,000Lux:±4%rdg+1.0%f.s
   ≧10,000Lux:±5%rdg+1.5%f.s
   ≧200,000Lux:±8%rdg+2.0%f.s

今まで持っていた照度計(テスター:METEX M-6000M)は6000ルクスが最大なので、今回の照度計は40万ルクスとかなり大きな値まで測定できます。

本体の写真

ソフトケースが付属しています。

付属のソフトケース

センサ部を保護するカバーが付いています。

本体写真

保護カバーを取り外した状態。
カバーは紐で繋がって、落とさないようになっています。

センサ部:カバー開封

センサ部は回転させることができます。

センサ部回転

本体裏側。
センサ部は180°回転させることができます。

本体裏側、センサ部180°回転

電池ケースのフタはネジで止まっています。インサートナットがありますね。

電源は単4電池2本です。

電源:単4電池2本

底面に三脚などに取り付けられるネジが埋め込まれています。

底面の埋め込みネジ
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動作確認

自分が唯一持っていた照度計(テスター:METEX M-6000M)と比較してみました。

明るい昼間の室内での照度です。
センサの位置の違いもありそうですが、約1400ルクスとほぼほぼ近い値を表示しています。

HP-881Dは何気に気温測定の機能もあるようです。

動作テスト1(室内)

次に、真夏の窓辺からの直射日光を当ててみました。
HP-881Dは57,100ルクスを表示しています。

4000カウントをフルスケールとして表示するので、下記の様なレンジでの動作になるようです。
・4000Lux
・4000×10Lux(4,000~40,000Lux)
・4000×100Lux(40,000~400,000Lux)
※暗い条件では、4000Luxより下のレンジもあるようです(40.00Lux、400.0Lux等)

動作テスト2(直射日光)

「≧10,000Lux:±5%rdg+1.5%f.s」の時の精度は、読み値±5%、加えてフルスケールの1.5%(400,000ルクスレンジの時、±6,000ルクス)なので、結構な誤差を見込まないといけませんね。
※照度なのでそういう物なんでしょうか。

METEX M-6000Mは6000ルクスが最大なので、直射日光が当たるところではすぐにオーバーレンジになってしまいます。
(屋内レベルの用途では十分なのではないかという気もしますが…)

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分解してみる

中身がどのような構成になっているのか気になって分解してみました。

ネジを3本外すと、簡単に開けることが出来ました。

中央にシリコンフォトダイオードのようなものがあります。

分解:センサ部

拡大写真。
露出部分は5mm×5mmくらいの面積があります。
感光部はさらにその中の長方形の部分でしょうか。

分解:センサ部のフォトダイオードの拡大

【参考リンク】こういうタイプのフォトダイオードかな?

ネジを外して裏面を見てみました。
フォトダイオードが直接リード線ではんだ付けされて、ホットボンドのようなもので固定されています。

分解:センサ部のフォトダイオード裏側

センサ部のケースとフィルタ部。
この白い部分を通さずにセンサ部に直接光を当てると、倍以上の計測値が表示されました。
これありきで校正されている様なので、汚したりしないよう気を付けないといけませんね。

分解:センサ部のカバー等

本体側を開けてみました。

分解:本体側

基板部拡大

分解:本体側基板部

U5:3Peak製 TP5592…2回路入りのローノイズ・ゼロドリフトオペアンプです。
回路パターンは追っていませんが、これでフォトダイオードの出力をI-V変換しているんでしょうか。

U3:DM24C02Aと書いてあるIC…たぶん校正データ用のEEPROMです。

分解:本体側ICのアップ

中央の赤黒線は、フォトダイオードへ繋がっている配線です。
左端の赤黒線は、液晶ディスプレイのバックライト照明のようです。

温度センサ用?のNTCもここにあります。

分解:本体側基板アップ

基板裏面の写真です。

分解:本体側基板裏側

メインのICは基板上で樹脂封入されたタイプでした。(COB実装)
普通のテスター用と共通なんでしょうかね~。

分解:本体側基板裏側、メインIC

U4:74HC4051D…8chのアナログマルチプレクサICのようです。

分解:本体側基板裏側、アナログマルチプレクサIC

まとめ

HoldPeak製のデジタル照度計(ルクスメーター) HP-881Dを買ってみました。

最大400,000Luxと、これまで使っていたものよりかなり広範囲を測定することができます。

自作の明るさセンサの調整時の基準として使用したり、自作LED照明の明るさ確認や、屋内栽培の観葉植物の明るさ確認などに活用したいと思います。

参考リンク

今回購入したものの類似品(メーカーが違いますがたぶん中身同じだと思います)

環境計測器のリンク

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