HP-90Kは、HoldPeak製のUSB接続可能な6000カウントの中華テスターです。
動作確認のようすは下記の記事を参照ください。
類似機種のHP-90EPCも購入しましたが、HP-90KとHP-90EPC、外観は似ているのに結構機能が違います。気になったので分解して比較してみました。
長くなるのでHP-90EPCは別記事でまとめました。(下記参照)
外観写真
分解してみる
分解方法
裏側からネジ4本を外すと、カバーを外すことが出来ます。
基板を固定しているネジ5本を外すと、メイン基板が外れます。
気付きにくいですが、800mAのヒューズの下にもネジが隠れていました。
ヒューズは、20A/500V、800mA/500Vのものが使われています。
保護回路はHP-90EPCよりもしっかりしているようです。
サージアブゾーバー(バリスタ、ZNR)のようなものも有ります。(青色のVDRとシルクで書かれている素子)
スイッチ側はグリスの様なものが塗ってありました。知らずに触ってベタベタになってしまいました。
後で写真を見ると触ったせいでスイッチの方にも付いてしまってますね。大丈夫でしょうか。
使われているIC
【一番大きなIC】SINO WEALTH SH79F6431Pと刻印あり
intel 8051系マイコンのようです。
【2番目に大きなIC】DTA0661Lと刻印あり(Dream Tech International製?HYCON Technology製?)
検索してもよくわかりませんが、マルチメーター機能のICのようです。
※このICはUNI-T UT191Tの中にも入っているようです。
TsDMMViewerでUNI-Tを選ぶと通信できるかも?(→試してみましたがダメでした)
右側の24C02Nと書いてある8ピンのICはEEPROMのようです。
頑張って手はんだしたような形跡があります。
CD4070BPと書いてあるIC:4Ch、4入力、XORゲートのロジックICのようです。
【USB出力端子付近のIC】
HOLTEK HT1621B:LCDコントローラーのようです。
PL2303HX:USB-シリアル変換コントローラーです。
2701と書いてある4ピンのIC:絶縁用のフォトカプラです。TLP2701かPS2701でしょうか
【再組立て時】
使用時にブザーがうるさかったのでマスキングテープで蓋をしておきました。
これでもまだ音が大きいです。抵抗でも交換して音を小さくした方が良いかもしれません。
USBコネクタ部の蓋をつけ忘れると、もう一度基板を外すことになります。
ちなみに、USBコネクタ蓋の上下を間違えるとカバーが閉まりませんでした…
まとめ
HoldPeak製のUSB接続可能な6000カウントの中華テスター、HP-90Kを分解してみました。
HP-90EPCとは外観は似ていますが、中身はかなり違いがあります。
値段はそんなに変わらないんですが、正直HP-90Kの方がお金かかってそうな感じです。
データロガーソフトTsDMMViewerが使えれば文句なしなんですが、使われているICがヒントになるかと思いましたが、現状まだ動作させることが出来ませんでした。
【追記】
2021/12/1のアップデートで対応して頂いたようです!
少し試しましたが私の環境のためかうまく動きませんでした。
また落ち着いて再トライしてみたいと思います。
HP-90Kの動作確認記事です。
4000カウントのUSB接続可能なテスター HP-90EPCの紹介記事と分解記事です。
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